ホームページ制作を業者に依頼する機会は、そう頻繁にあるものではありません。
そのため、優良なホームページ制作業者を選ぶのは意外に難しく感じるはずです。
中には悪質なホームページ制作業者もいますので、うっかりと業者選びを間違えてしまうとあとあと大変なことになってしまいます。
ここでは、ホームページ制作会社を選ぶ際に気をつけたい、契約の問題やドメインとサーバーに関して注意すべき点を解説してみたいと思います。
ホームページ制作時にとても重要な独自ドメインの所有権
ホームページ制作会社を選ぶときに、ホームページの制作をするときには、独自ドメインを取得して利用するのが普通です。
その際に注意しなければならないのが、独自ドメインの所有権です。
もしドメインの所有権がホームページ制作会社になっていた場合、なんらかの理由でホームページ制作会社を変更しなければならなくなったときに、ドメインを手放さなければならなくなるからです。
ドメインというのは、ホームページの住所のようなものですから、それを手放すことになるとさまざまな混乱が起こります。
またドメインといのは、運用期間が長ければ長いほどGoogleから高く評価をされる傾向にあります。
たとえホームページの中味がまったく同じであっても、新規のドメインに変更したとたんにGoogleの評価はゼロからのスタートとなってしまいます。
もちろん、これまで社内で利用していた独自ドメインメールなども利用できなくなります。
長年運用を続けてきてGoogleからの評価が高くなっているドメインを手放すというのは、本当にもったいないことなのです。
ですから、ホームページ制作会社を選ぶ際には、必ずドメインの所有権が自社のものになるかどうかを確認しておくことがとても大切になります。
●注意しなければならないのが、独自ドメインの所有権
●新規のドメインに変更したとたんにGoogleの評価はゼロからのスタート
●必ずドメインの所有権が自社のものになるかどうかを確認しておくことがとても大切
ホームページ制作会社選びとサーバー契約の問題
ドメインの所有権と同様に重要なのがレンタルサーバーの契約者名義です。
自社の名義で契約したレンタルサーバーであれば何の問題もありません。
もしこれが、ホームページ制作会社が契約しているサーバーに自社のホームページを設置する契約になっていたら、その業者との契約は見送った方がいいと思います。
ホームページ制作会社の中には、少しでも運用コストを下げようとして、1つのサーバー内に多くのサイトを設置しているケースが多いです。
こういったケースですと、将来ホームページの管理会社を変えたいと思ったときにとても苦労します。
最近はWordPressでホームページを制作することが多いですが、ホームページ制作会社を変えようと思ったときに、データの移設がスムーズに行かなくなってしまいます。
なぜなら、ホームページ制作会社は、他のお客様のホームページが設置されているサーバーのログイン情報を公開してくれないのが普通だからです。
これが、自社名義で契約をしているレンタルサーバーであれば、何の問題もなくホームページ管理会社を変えることができます。
そもそもサーバーのデータ移設をする必要がないからです。
ホームページ制作会社を選ぶときには、自分名義のレンタルサーバーに設置してもらえるかどうかを、必ず事前に確認することが大切です。
●ホームページ制作会社の中には、1つのサーバー内に多くのサイトを設置しているケースが多い
●将来ホームページの管理会社を変えたいと思ったときにとても苦労する
●自分名義のレンタルサーバーに設置してもらえるかどうかを、必ず事前に確認する
ホームページ制作会社との長期契約は要注意
ホームページ制作会社を選ぶ際には、契約期間に注目をする必要があります。
最近は、ホームページの製作が終わったら、納品後に一切の保守管理費などを請求しない会社も増えています。
運用中に何か問題が起こったときだけスポット的に対応をする形式で、弊社も基本的にはこの形式を採用しています。
ところが、ホームページ制作会社の中には、納品後に長期契約を求めて来るところもあります。
初期の制作費が極端に安い業者だと、このパターンを採用していることが多いです。
つまり、初期費用を安くする代わりに、長期契約による月々の支払で利益を出す仕組みになっているのです。
こうした契約の場合、初期費用は安くてもトータルではものすごく割高になってしまうことが多いです。
しかも、長期契約をしてしまうと、その会社の対応が悪かったり問題があったりしたときに、他の制作会社に乗りかえることが出来なくなってしまいます。
悪質なホームページ制作会社の中には、ほとんど何もしていないにもかかわらず、毎月高額な管理費を請求してくるところもあります。
ホームページ制作会社を選ぶ際には、契約内容の確認は本当に大切です。
できれば納品後に費用が発生せずに、何かあったときにスポットで対応してくれるホームページ制作会社を選ぶのが正解といえます。
●ホームページの製作が終わったら、納品後に一切の保守管理費などを請求しない会社が増えている
●ホームページ制作会社の中には、納品後に長期契約を求めて来るところもある
●何かあったときにスポットで対応してくれるホームページ制作会社を選ぶのが正解
自社でホームページの管理ができるのが理想
最近はWordPressなどのCMSを使ってホームページを制作することが多くなっています。
CMSであれば、HTMLなどのタグの知識がまったくなくても、画像の入れ替えやテキストの変更などは簡単にできてしまいます。
そのため、特にホームページ制作会社と保守契約をすることもなく、何か困ったときや専門的な知識が必要な作業をしなければならなくなったとき、スポット的に業者にお願いをするという運用方法が可能になっています。
こうした形でホームページ制作会社とお付き合いをすることが出来れば、余計な出費を抑えることができますし、サイトの修正をしたいと思ったときにリアルタイムに反映させることができます。
これから、自社でホームページの管理をしていこうと考えているならば、まずはWordPress化によるリニューアルを考えてみるといいでしょう。
弊社でも、HTML形式のホームページをWordPress化するサービスを提供していますが、ページ数がそれほど多くなければ、かなりリーズナブルな料金での対応が可能です。
●画像の入れ替えやテキストの変更などは簡単にできる
●余計な出費を抑えることができて、サイトの修正をしたいと思ったときにリアルタイムに反映
いまのホームページ制作会社とお付き合いをやめたいとき
自社でホームページの運用をしたいと考えたときに問題になることが多いのが、いまのホームページ制作会社とのお付き合いをどうやって解消するかという点です。
ドメインやレンタルサーバーが自社の名義で、契約期間にしばりがないのであれば、特に問題はありません。
しかし、これらがホームページ制作会社の契約になっていたりすると、いろいろと面倒なことが起こります。
ホームページ制作会社がドメインの所有権を頑なに主張し、譲渡も拒んできたときは、そのドメインをあきらめて新規にドメインを取得しなければならなくなります。
前にも書きましたが、新規ドメインだとこれまでのGoogleからの評価はすべてリセットされてしまい、自然検索からのアクセスは当分の間は望めないことになります。
新規ドメインのホームページの場合、自然検索からのアクセスが来るようになるまでにはかなりの時間を要します。
また、ホームページ制作会社が契約をしているサーバー内にホームページが設置されている場合、自社で管理するためには、自社で契約をしたサーバーにデータを移転しなければなりません。
前にも書きましたように、多くのホームページ制作会社は1つのサーバー内に他のお客様のサイトもいっしょに設置していることが多いので、サーバーのログイン情報を開示してくれません。
サーバーにログインできなければ、ホームページのデータをダウンロードすることができません。
良心的なホームページ制作会社であれば、サーバーへのログインは認めてくれなくても、バックアップデータを提供してくれたりします。
HTMLサイトであれば、バックアップデータをもらってそれを自社で契約したサーバーにアップロードするだけで、基本的には問題解決します。
しかしWordPressの場合は、FTP接続でダウンロードしたデータ一式の他に、データベースのバックアップデータも必要になります。
さらに自社のサーバーにアップロードしたあとに、WordPress本体とデータベースを紐づけるための設定なども必要になり、ある程度の知識のある方でないとハードルが高い作業となります。
弊社では、WordPressの引越し代行サービスを提供していますので、ホームページの移転などでお困りのときはお気軽にご相談ください。
●新規ドメインだとこれまでのGoogleからの評価はすべてリセット
●自社で管理するためには、自社で契約をしたサーバーにデータを移転
●ある程度の知識のある方でないとハードルが高い作業