ホームページを制作するにあたって、目標キーワードに何を選んだらいいのか悩む人も少ないないでしょう。
キーワードによって、検索から流れてくるユーザーの属性が大きく異なるからです。
たとえば、キーワードによっては、アクセスはたくさん来るけれどもなかなか成約に結びつかないようなものもあります。
逆に、アクセスの絶対数は少なくても、成約に結びつきやすいキーワードもあります。
ホームページを制作するにあたっては、目標キーワード選びはとても重要です。
ここでは、これからホームページの制作を考えている方に向けて、キーワードの基本的な考え方を解説してみたいと思います。
ホームページ制作が店舗への集客目的なら地域ワードが鉄板
地元密着型の店舗経営をしている人がホームページを制作するときに、鉄板となるのが地域キーワードとの組み合わせです。
たとえば、「神栖市 整体院」「鹿嶋市 歯科医院」「潮来市 税理士」「香取市 学習塾」といったキーワードです。
これは、検索をする人の意図を考えれば、地元で店舗経営をしている人が狙うキーワードとしては間違いなく正解ということになります。
歯が痛くなったり、子どもの入塾を考えたりする人は、まず自分が住んでいる近くにそういったことに対応できるところがないか探すからです。
スマホの時代になって、かつてのタウンページの役割を、YahooやGoogleなどの検索エンジンが担うようになっています。
ホームページを制作するにあたっての目標キーワードは、「もし自分がお客様の立場だったら、どういったキーワードで検索するだろうか?」と考えてみる必要があるわけです。
●鉄板となるのが地域キーワードとの組み合わせ
●タウンページの役割を、YahooやGoogleなどの検索エンジンが担う
アクセスは多くてもなかなか成約しないキーワード
ホームページを作成する際の目標キーワードは、なるべく単純な方がアクセスは集まります。
たとえば、「税理士」というキーワードで上位表示した場合を考えてみましょう。
もちろん、こうした超ビッグキーワードで上位表示をさせることは困難なことですが、仮に上位表示できたと仮定して話を進めます。
「税理士」という単体のキーワードで上位表示した場合、ホームページには全国からたくさんのアクセスが集まることになります。
もちろん、全国展開をしている大規模な税理士事務所であれば、そういったアクセスに対して問題なく対応できるでしょう。
しかし、地元密着型で営業エリアが限られている税理士事務所が「税理士」というキーワードで上位表示をしたとしても、多くのアクセスを無駄にしてしまうことになります。
また、「税理士」という単体のキーワードで検索する人には、さまざまな意図があると思います。
たとえば、「税理士とはどんな職業何だろう?」と考える人や、これから税理士の試験を受けたいと思っている人が検索をしている可能性もあります。
このように、「税理士」のようなビッグキーワードで上位表示を狙うということは、アクセス数の割には直接的な集客に結びつかない可能性があるわけです。
●単体のキーワードで上位表示した場合、全国からたくさんのアクセスが集まる
●ビッグキーワードで上位表示を狙うということは、アクセス数の割には直接的な集客に結びつかない可能性がある
成約に結びつきやすい緊急性の高いキーワード
アクセス数が多くても、成約に結びつきにくいキーワードとは逆に、少ないアクセス数でも成約に直結しやすいキーワードというものがあります。
たとえば、「雨漏り 修理 神栖市」や「トイレ つまり 神栖市」といったようなキーワードです。
こうしたキーワードで検索をかける人というのは、雨漏りがして生活に支障をきたしてしまっていたり、トイレが詰まってしまっていますぐ何とかしてほしいと考えていたりする人です。
こういったキーワードは緊急性が高いために、検索ユーザーから仕事を依頼される可能性は非常に高くなります。
3つの単語を組み合わせた複合キーワードですから、アクセス数そのものは少ないですが、集客のためには非常に有効なキーワードとなります。
●少ないアクセス数でも成約に直結しやすいキーワードというものがある
●緊急性が高いキーワードは、検索ユーザーから仕事を依頼される可能性は非常に高くなります
●3つの単語を組み合わせた複合キーワードは集客のためには非常に有効
お店の名前や商品名などの指名検索も成約につながります
指名検索も、成約に結びつきやすいキーワードの1つといえます。
指名検索というのは、お店の名前やオリジナルな商品名での検索のことです。
こうしたキーワードで検索をかけて来る人というのは、基本的にはそのお店の名前や商品名を知っている人です。
そういった人たちが、営業時間や電話番号を確認するためであったり、商品の在庫を確認したりするために検索をかけている可能性が高いといえます。
その結果、ホームページをみたお客様からの仕事の依頼や商品購入につながることになります。
もっとも、こうした指名検索のためのキーワードというのは、SEO的には特に狙ってあげるという性質のものではありません。
なぜなら、お店の名前や商品名がオリジナルなものであり、ホームページのタイトルや見出しタグの中にそのキーワードが入っていれば、SEO対策などをしなくても普通に上位表示できるからです。
よくホームページ制作会社の人がクライアントに対して、「お店の名前で検索したら1位になっていますよ」などと誇らしげに言ったりすることがあります。
しかし、そのキーワードでのライバルが他にいないわけですから、SEO的にはまったく自慢できることではないわけです。
ただし、最近ではGoogleがコアアップデートを頻繁に繰り返し、大手企業のドメインを検索結果で優遇するようになっています。
その結果、本家本元の自分のお店のホームページよりも、食べログなどの大手ポータルサイトで自分の店を紹介しているページが検索上位に表示されてしまうことが多くなりました。
また、いうまでもありませんが、オープンしたばかりのお店や新規の商品名で指名検索による集客を狙ってもまったく意味がありません。
なぜなら、新規にオープンしたあなたのお店を知っている人はほとんどいませんから、そもそも指名検索されることはありません。
指名検索から成約につなげることができるのは、ある程度の期間営業を続けていて、多くの人にお店の名前や商品名が知れ渡っている場合に限られます。
●キーワードで検索をかけて来る人というのは、そのお店の名前や商品名を知っている人
●最近ではGoogleがコアアップデートを頻繁に繰り返し、大手企業のドメインを検索結果で優遇
●オープンしたばかりのお店や新規の商品名で指名検索による集客を狙ってもまったく意味がない
ホームページへのアクセス数はキーワード数に比例する
はじめてホームページを制作する会社やお店が目標キーワードを設定するとき、多くの場合は2~3つのキーワードを目標にすると思います。
たとえば、「フラワーショップ池田」という名前の花屋さんがホームページを制作する場合、「フラワーショップ池田」や「神栖市 花屋」といったキーワードで上位表示をすることを目標にするのが一般的です。
もちろん、これはこれで正解ですし、多くのホームページ会社もそういった提案をすることでしょう。
しかし、それだけだとアクセス数は限られたものになってしまいます。
同じ地域キーワードとの組み合わせであっても、横浜市や札幌市のような政令指定都市であれば、それなりのアクセス数が期待できるかも知れません。
ところが、神栖市のような人口10万人足らずの地域では、たとえその地域を含めたキーワードで上位表示されてもアクセスは限定的です。
せっかくホームページを制作して検索結果でも上位表示されているのに、思ったようにアクセスが集まらないと嘆く人は決して少なくないのです。
そのため、こうした人口の少ない地域で営業を続けているお店がホームページからのアクセスを増やそうと思ったら、キーワード数を増やすしかありません。
たとえば、さきほどの「フラワーショップ池田」や「花屋 神栖市」のほかに、「花束 神栖市」や「神栖市 お供え花」「神栖市 種苗」といったようなキーワードでも上位表示をさせることができれば、確実にアクセス数は増えて行くに違いありません。
もちろん、多くのキーワードで上位表示をさせるためには、ホームページのコンテンツを充実させてページ数を増やしていく必要があります。
ただし、ボリュームのあるホームページを制作するためには、それなりの高額な費用が発生することになります。
1日あたり数千アクセスを集めているような大規模なホームページの場合、製作費に数百万円以上をかけていたりします。
ホームページの制作にそんな費用はかけられないという方は、はじめは少ない目標キーワードでサイトを制作しておいて、少しずつコンテンツを充実させていく方法もあります。
ホームページ制作会社に相談してみるといいでしょう。
また、最近ではWordPressというブログ感覚でサイトのコンテンツを増やしていくことのできるCMSで作られたホームページも多くなっています。
文章を書くことが苦手でなければ、WordPressでホームページのベースの部分を制作してもらって、あとは自分自身で少しずつコンテンツを増やしていくというやり方も可能になります。
ただし、コンテンツの質が低いと、最近のSEOでは大きなマイナスポイントとなってしまいますので注意が必要です。
●人口10万人足らずの地域では、地域を含めたキーワードで上位表示されてもアクセスは限定的
●多くのキーワードで上位表示をさせるためには、ホームページのコンテンツを充実させてページ数を増やしていく必要がある
●コンテンツの質が低いと、最近のSEOでは大きなマイナスポイント