WordPressのサイト運営する人に人気になっているのがエックスサーバーです。
WordPressというのは、その構造上どうしてもサーバーに負担がかかり、動作が重くなりがちです。
しかし、エックスサーバーであれば、WordPressをストレスなく動作させることが可能です。
そのため、他のサーバーからエックスサーバーへWordPressを移転させる人が増えているのですが、中にはエックスサーバー同士で移転を行いたいという人もいます。
たとえば、これまでホームページ会社にWordPressの管理を委託していた会社が、自社でWordPressを管理することになった場合などです。
ホームページ制作会社でこれまで使っていたのがエックスサーバーで、自社のサーバーもエックスサーバーにしたいというケースはよくあります。
「同じエックスサーバー同士ならWordPressの移設は簡単?」などと思ったら大間違いです。
実は、エックスサーバーからエックスサーバーへのWordPressの移転というのは、とても面倒で複雑な作業が必要になるのです。
2つのエックスサーバーに同一ドメインの登録はできない
WordPressをエックスサーバーからエックスサーバーに移転させようと思ったときに、大きなハードルとなるのが、ドメイン登録の問題です。
エックスサーバーはその仕様上、移転元と移転先の2つのエックスサーバーにドメインを同時に登録することができないのです。
たとえば、ロリポップからエックスサーバーへのWordPress移転であれば、それぞれのサーバーに同時にドメインを登録できますので、普通にデータを引越しさせればOKです。
ところが、エックスサーバーの場合は、移転元のサーバー側でドメインを削除したあとでないと、移転先のサーバーにドメインを登録できないのです。
そのため、エックスサーバーからエックスサーバーへのWordPress移転を、ダウンタイムなしで行うというのは不可能ということになります。
●移転元と移転先の2つのエックスサーバーにドメインを同時に登録することができない
●移転元のサーバー側でドメインを削除したあとでないと、移転先のサーバーにドメインを登録できない
移転中にWordPressが表示されなくなってしまう
WordPressをエックスサーバーからエックスサーバーに移設させる場合、まず移転元のサーバーからすべてのデータをダウンロードします。
そして、ダウンロードが無事完了したら、移転元サーバー側でドメインを削除して、あらたに移転先のエックスサーバー側にドメインを登録することになります。
この作業をするときに、どうしてもWordPressが表示できない時間が発生してしまいます。
なぜなら、ネームサーバーが完全に切り替わるまでに、どうしても時間的なロスが発生してしまうからです。
通常のサーバー移転であれば、新旧両方のサーバーにデータが存在しますので、ネームサーバーが切り替わる時間を気にする必要がありません。
しかし、エックスサーバー同士の引越しの場合には、旧サーバーのドメイン登録が抹消されてしまっていますので、どうしてもこのような現象が起こります。
ダウンタイムの目安としては数時間程度だと思われますが、こればかりは実際にやってみないと分かりません。
●どうしてもWordPressが表示できない時間が発生
●ネームサーバーが完全に切り替わるまでに、どうしても時間的なロスが発生
●エックスサーバー同士の引越しの場合には、旧サーバーのドメイン登録が抹消されてしまう
エックスサーバー同士のWordPress移転はリスクが高い
エックスサーバーからエックスサーバーにWordPressを移転させるときに、問題となるのはダウンタイムの問題だけではありません。
実は、エックスサーバー同士の引越しで、データの移設に失敗をしてしまうと、WordPressにとって致命的なことになる可能性があるのです。
一般的なサーバー移転であれば、旧サーバー側も常にアクセスでいますので、データ移設作業がうまく行かなかったとしても心配する必要はありません。
何度でもうまく行くまでダウンロード・アップロードのやり直しが出来るからです。
ところが、エックスサーバー同士の引越しでは、旧サーバー側でドメイン登録を抹消したあとに新サーバーにアップロードすることになりますので、失敗が許されません。
まさに一発勝負で、やり直しがきかないのです。
もちろん、そういったときのためにバックアップデータを取るわけですが、そもそもバックアップデータそのものが、完璧にデータをダウンロードできているという保証はありません。
実際に新規サーバーにアップロードしてみたら、画像などのデータが大量に抜けていたりすることがよくあるからです。
ですから、バックアップを取っていたとしても、エックスサーバーからエックスサーバーのWordPress移転が確実にうまくいくという保証はないのです。
●エックスサーバー同士の引越しで、データの移設に失敗をしてしまうと、WordPressにとって致命的
●一発勝負で、やり直しがきかない
●新規サーバーにアップロードしてみたら、画像などのデータが大量に抜けていたりする
エックスサーバー同士でWordPressを安全に移設する方法
WordPressをエックスサーバーからエックスサーバーに安全かつダウンタイムなしに移転させるためには、他社のサーバーを間に挟んで移転するやり方がおすすめです。
たとえば、旧エックスサーバーからロリポップサーバーにデータを仮移転して、WordPressが確実に引越しできたことを確認したあと、旧エックスサーバー側でドメイン登録を抹消します。
その後、ロリポップサーバーから新エックスサーバーにもう一度データ移転を行います。
このやり方だと、通常の他社サーバー間での引っ越しと同じプロセスになりますので、ダウンタイムは発生しませんし、必ず2つのサーバーにアクセスできる状態で作業ができますので、リスクも非常に少なくなります。
難点としましては、WordPressの引越し作業を2回行わなければならないので手間がかかることと、別のサーバーをもう1つ用意しなければならない点があげられます。
ただ、ロリポップなどのレンタルサーバーには無料で使える期間がありますので、その期間をうまく利用すれば、余計なサーバー代をかけずに移転ができます。
●他社のサーバーを間に挟んで移転するやり方がおすすめ
●ダウンタイムは発生せず、必ず2つのサーバーにアクセスできる状態で作業ができるので、リスクも非常に少ない
●WordPressの引越し作業を2回行わなければならないことと、別のサーバーをもう1つ用意しなければならない
問題なくXserverからXserverにWordPressの移転ができるケース
エックスサーバーからエックスサーバーへのWordPress移転は、通常のサーバー移転にくらべて面倒な作業が必要になることがお分かりになったかと思います。
しかし、同じエックスサーバー同士のWordPress移転であっても、サイトの引越しにあたってドメインが変更になる場合にはまったく問題なくデータ移転が可能になります。
エックスサーバー同士であっても、旧サーバーと新サーバーで別ドメインの登録であれば重複の問題は発生しないからです。
また、Xserverから法人向けのXserverビジネスにWordPressの移転をするときも、他社のサーバーからの移転と同様に問題なく引っ越しをすることが可能になります。
Xserverビジネスの公式ページ
移転先のサーバーがXserverビジネスであれば、これまで使っていた一般のXserverに登録したドメインを削除しなくても、新規にドメイン登録ができるからです。
このように、エックスサーバーからエックスサーバーへのWordPress移転であっても、何も問題が発生しないケースがあるということを知っておくといいでしょう。
●サイトの引越しにあたってドメインが変更になる場合にはまったく問題なくデータ移転が可能
●Xserverから法人向けのXserverビジネスにWordPressの移転をするときも問題なく引っ越しをすることが可能
エックスサーバー同士のWordPress移転はプロにお任せ
これまでの説明で、エックスサーバーからエックスサーバーへWordPressを移転させるというのは、非常に難易度が高いということがお分かりになったかと思います。
こうしたサーバー移転を、専門知識のない方がネットの情報などを元に自分でやってみて、失敗をしてしまうケースは非常に多いです。
最悪の場合はWordPressのデータを消失してしまって、これまで大切に運営してきたサイトが復旧できなくなってしまうこともあります。
これまでに、こうした作業経験があまりないという人は、できればすべての作業をプロに一任をしてしまった方が安全で確実です。
もちろん料金はかかってしまいますが、WordPressを確実に引越しさせるための安心料だと考えれば、決して高い買い物ではないと思います。
弊社でも『WordPress引越し代行サービス』を提供していますので、エックスサーバーからエックスサーバーの移転に自信がないという方は、以下のページをご覧になってみてください。