トヨタのヴィッツは日本のコンパクトカーを代表する人気車種といってもいいでしょう。
日本での人気はもちろんのこと、ヨーロッパなど海外での評価も高い、トヨタの看板車種の一つです。
中古車市場での売買に関しても最も活発なクルマの一つですが、ここではそんなトヨタヴィッツの買取り価格や下取り時の査定額について考えてみたいと思います。
たくさんの売却事例を元に、5年落ち・10年落ちの条件別にヴィッツがどのくらいの金額で売れるのかを見ていきましょう。
このページの目次
1.2019年ヴィッツの下取相場や買取価格に関する基本情報
トヨタヴィッツを2019年に下取りや買取り専門店に売却するときの査定額の目安を年式別に一覧にしています。
実際にディーラーに下取りにだすときや買取専門店で査定を受けるときの参考にしてみてください。
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1-1 ヴィッツの年式別下取り相場の一覧
こちらは、ヴィッツの1.5RSを下取りにだすときの相場となります。
走行距離は年式相応(1年1万km程度)として、2019年に下取りにだすことを想定して査定額を算出しています。
- 10年落ち…5万円~7万円
- 9年落ち…6万円~8万円
- 8年落ち…30万円~39万円
- 7年落ち…35万円~46万円
- 6年落ち…37万円~50万円
- 5年落ち…50万円~66万円
- 4年落ち…61万円~81万円
- 3年落ち…67万円~90万円
1-2 買取専門店で査定を受けた場合の目安
こちらは、ヴィッツ1.5RSを2019年に車買取専門店に売却をするときの、年式別の相場一覧になります。
※ナビクル2019年データより
買取専門店の場合、下取りに出すときにくらべて全体的に査定額が高くなる傾向があります。
- 10年落ち…8万円~10万円
- 9年落ち…9万円~12万円
- 8年落ち…41万円~54万円
- 7年落ち…37万円~55万円
- 6年落ち…43万円~58万円
- 5年落ち…56万円~74万円
- 4年落ち…67万円~89万円
- 3年落ち…74万円~98万円
一覧表をご覧になってお分かりの通り、車の買取り価格というのは実際に査定をする業者によって大きくことなります。 業者の在庫状況や流通ルートなどによって、どうしても査定額に差が生じてしまいます。 ここに記載したヴィッツの査定額は、あくまでもおおまかな目安とお考えください。 車を売る時期のひとつの目安となるのが、2回目の車検が満期となる5年落ちのタイミングです。 ここでは、走行距離やグレードなど、さまざまな条件別に、5年落ちのヴィッツが実際にどれくらいの値段で買取りされているのかを、実際の売却事例をもとに見ていきたいと思います。 ヴィッツに限ったことではありませんが、中古車の買取り価格というのは、同じ年式であったとしても走行距離や車の状態によって大きく左右されます。 ここでは、5年落ちヴィッツの買取価格について、特に高かった事例と安かった事例を取り上げてみたいと思います。 グレードは、特別限定車の1.5RS_G’sで、ミッションはマニュアル式となっています。 2013年に登録したクルマを、2018年に5年落ちで売却しています。 走行距離は1万6千kmと、5年落ちとしては非常に少なくなっています。 このヴィッツをクルマ買取専門店4社に査定をしてもらったところ、高い順から113万円、107万円、105万円、100万円という結果になりました。 5年落ちのヴィッツとしては、かなり高い提示を受けています。 やはり、グレードが特別限定車である1.5RS_G’sである点や、走行距離が1万6千kmと非常に少ない点が評価されたのだと思います。 また、1.5RS_G’sのようなスポーツグレードの場合、オートマよりもマニュアルミッション式のクルマが高く売れる傾向にあります。 参考記事:マニュアル車がAT車にくらべて圧倒的に高く売れる理由 こちらは、5年落ちヴィッツのなかでも特に査定額の低かった事例になります。 グレードは2013年式の1.0Fシエルとなり、ヴィッツのなかでは一番排気量の少ない1000ccモデルになります。 走行距離は9万5千kmを走破しており、5年落ちのクルマとしてはかなりの過走行ということがいえます。 売却地は山口県で、過去に修復歴などはありません。 このヴィッツ1.0Fシエルを3社に見積もりしてもらった結果、提示額は21万円、18万円、15万円となりました。 5年落ちのヴィッツとしてはかなり低い数字になっていますが、走行距離が9万5千kmとかなり伸びてしまっている点や、1000ccモデルであることなどがマイナス要因になったものと思われます。 中古車の価値は、走行距離によって大きく左右されます。 それは、ヴィッツであっても例外ではありません。 ヴィッツの走行距離が多い場合と少ない場合で、実際の買取り価格がどれくらい変わってくるのかを見ていきたいと思います。 グレードは2013年式の1.3Fシエルとなり、排気量は1300ccです。 売却地は愛知県で、修復歴などはありません。 装備的には、メモリーナビ、ワンセグ、バックカメラ、ETCなどが装備されています。 このヴィッツを一括査定サイト経由で5社の買取店が査定をしたところ、75万円、72万円、65万円、64万円、60万円という提示額になりました。 一番高い業者の査定額が75万円ですので、5年落ちの1.3Fシエルの買取り価格としては悪くない数字だと思います。 やはり、走行距離が1万2千kmと少ない点が高く評価されているのだと思います。 こちらの事例は、走行距離が5万5千kmと、5年落ちとしてはほぼ標準的なヴィッツのものになります。 グレードは、1300ccモデルの2013年式1.3 F スマイルエディションとなります。 メモリーナビやETCが装備されています。 こちらのヴィッツを5社の買取店で査定をしてもらったところ、62万円、60万円、58万円、57万円、55万円という結果になりました。 高い業者と安い業者で7万円の違いしかありませんので、ほぼこの金額が買取の相場なのだと思われます。 こちらの事例のヴィッツは、走行距離が14万2千kmとかなり走り込んでいる状態です。 グレードは、特別限定車の1.5RS_G’sで、2013年に購入した車両を2018年に福岡県にて売却をしています。 スポーツグレードのG’sですが、ミッションはマニュアルではなく、オートマ(CVT)仕様となっています。 G’s専用のスポーティーなホイールやエアロパーツなどに加えて、HDDナビやETCなども装備されています。 この14万2千km走行の5年落ちヴィッツを一括査定サイト経由で4社の買取店に見積もりをしてもらったところ、55万円、52万円、49万円、44万円という結果になりました。 5年落ちの1.5RS_G’sではありますが、一番高い業者でも買取り価格は55万円止まりとなっています。 やはり、5年落ちで14万kmという走行距離を考えた場合、どこの業者も買取り価格の提示には慎重にならざるを得ないといったところだと思います。 クルマの買取り価格は、グレードによって大きく違ってきます。 同じ5年落ちのヴィッツであっても、グレードによって査定額がどれくらい変わってくるのか実際の買取り事例をもとにみていくことにしましょう。 ターボによりハイパワー化した走り屋向けのヴィッツで、当時の新車価格は270万円とかなり高額なグレードになります。 走行距離は4万3千kmと、5年落ちとしてはやや少ない状態です。 修復歴などはなく、2018年に埼玉県で売却をしています。 このヴィッツ1.5 GRMNターボを4社の買取専門店で査定をした結果、高い順から167万円、160万円、152万円、135万円という提示額になりました。 ヴィッツのなかでも特殊なグレードということもあり、一番高い業者と安い業者で32円もの差が生じています。 もし1社だけの査定で売却をしてしまっていたら32万円も損をしてしまった可能性があります。 査定額を比較せずに売却をしてしまうというのは、非常に危険だということがお分かりになるかと思います。 スポンサーリンク こちらはヴィッツのベーシックグレードである1.0F(1000ccモデル)を、2018年に5年落ちで売却したときの事例になります。 売却地は熊本県で、修復歴はありません。 走行距離は4万5千kmと、5年落ちとしてはほぼ標準かやや少ない程度です。 ベーシックグレードではありますが、プッシュボタン式のスターターやスマートキーなどが装備されています。 このベーシックグレードのヴィッツを3社の買取り店に査定してもらった結果、48万円、45万円、44万円という提示になりました。 ベーシックグレードの1.0Fではありますが、5年落ちで走行距離やや少なめということを考えた場合、全体的にやや低めの査定額となってしまいました。 今回は3社だけの比較でしたが、査定を受ける業者の数をもう少し増やすことによって買取り価格が伸びる可能性は十分にあります。 ここまで5年落ちヴィッツの査定額についてみてきましたが、ここからは10年落ちのヴィッツについて同様にみていきたいと思います。 5年落ちの場合は、まだまだ状態の良い車が多いのである程度の買取価格が期待できましたが、果たして10年落ちヴィッツとなるとどうでしょうか? 人気のヴィッツといえども、さすがに10年落ちともなればまともな金額では売れないのではないかと考える人も少ないないでしょう。 しかし、実際に売却事例を見てみますと、10年落ちであっても条件次第では十分に高額で売却することが出来ることが分かります。 10年落ちで特に高かった事例と安かった事例についてみていくことにしましょう。 こちらの事例は、10年落ちにもかかわらず買取り価格が特に高かったヴィッツになります。 グレードは2008年式の1.5RSで、マニュアルミッション仕様になります。 走行距離はわずか2万kmと、10年落ちのクルマとしてはかなり少ない車両となります。 売却地は広島県で、修復歴などはありません。 社外アルミホールや車高調サスなどを装着しており、本格的にカスタマイズされたヴィッツになります。 このヴィッツ1.5RSのカスタム仕様を5社の買取店で査定をしてもらった結果、44万円、42万円、35万円、33万円、26万円という提示額になりました。 走行距離が2万kmと少ないこともあり、10年にもかかわらず44万円を提示している業者がいる一方で、26万円と低めの買取り額を提示している業者もあります。 その差額は18万円にもなります。 やはり、車高調サスなどでカスタマイズしている点などが、評価を分けたのだと思います。 カスタムカーの査定額は、業者によって大きく分かれてしまうことが少なくありません。 参考記事:カスタムカーはマイナス査定になります~高く売るにはどうするか? グレードは2008年式1.3Fの4WDで、2018年に北海道で売却をしています。 走行距離は14万8千kmと、10年落ちのヴィッツにしてはかなり走っています。 また、ミッションもCVTではなく4速ATとなっています。 この10年落ちのヴィッツ1.3F(4WD)を4社に見積もりしてもらったところ、3万円、3万円、0円。0円という結果になりました。 2社が3万円で、2社が提示なしです。 やはり、10年落ちで15万km近く走っているヴィッツですと、かなり査定は厳しいものとなってしまうようです。 また、ミッションがCVTではなく、4速ATである点もマイナス材料になっているかも知れません。 この当時のヴィッツは、FFがCVTなのに対して、4WDは4速AT仕様となっていました。 10年落ちという厳しい条件であっても、走行距離が少なめのヴィッツであれば、ある程度の買取価格の提示を受けることは十分可能です。 ここでは、10年落ちヴィッツが走行距離の違いでどのくらいの査定額になるのかについてみていきたいと思います。 こちらは、走行距離が4万6千kmと10年落ちとしてはだいぶ少ないヴィッツを売却したときの事例になります。 グレードは2008年式の1.5RSで、2018年に兵庫県で売却をしています。 HDDナビ&フルセグTV、バックカメラ、HIDヘッドライトなど装備的には充実しているヴィッツです。 この10年落ちヴィッツを買取り専門店6社に査定をしてもらったところ、高い順から27万円、24万円、22万円、20万円、15万円という提示額になりました。 走行距離が4万6千kmと少ないことやグレードが1.5RSということもあり、10年落ちにもかかわらず27万円という高額な提示をしている業者が現れています。 こちらは、走行距離が9万8千kmと10年落ちとしては、ほぼ年式相応の距離を走っているヴィッツの売却事例になります。 グレードは、先ほどの事例と同じ2008年式の1.5RSになります。 先ほどの事例の1.5RSがCVTだったのに対して、こちらはマニュアルミッション仕様です。 売却地は岡山県で、修復歴はありません。 装備的には、HDDナビ、スマートキー、ETCなど10年前のクルマにしては充実しています。 このヴィッツを4社で査定をした結果、16万円、15万円、12万円、10万円という提示額になりました。 10年落ちで走行距離が10万km近いことを考えると、16万円で売却できれば十分ではないかと思われます。 ただし、最安値の業者は10万円の提示ですので、売却時には複数の業者を比較してみることはとても重要です。 グレードは2008年式の1.3F_4WDで、2018年に北海道で売却をしています。 ナビやスマートキーなどは装備されていません。 このヴィッツ1.3F_4WDを5社の買取店で査定を受けたところ、8万円、4万円、3万円、0円、0円という結果になりました。 一番高い業者は8万円を提示していますが、提示なしの業者が2社あります。 やはり、ヴィッツクラスのクルマで走行距離が15万km近くになると、買取り価格は厳しくなってしまうようです。 ただし、5社を比較したことによって、8万円を提示してくれた業者がいたことはラッキーだったと思います。 10年落ちとなると、査定額的にはかなり厳しいものなってしまうのは仕方のないところですが、同じ10年落ちのヴィッツであってもグレードによっては高額で売却できるものもあります。 ここでは、10年落ちのヴィッツがグレードの違いによって、買取り価格にどの程度の差が生じるのかを事例をもとに見ていきたいと思います。 こちらは、ヴィッツの正式なグレードではなく、トヨタモデリスタによってカスタマイズされた2008年式の1.5 TRDターボMというモデルの売却事例になります。 走行距離は9万7千kmと10年落ちとしてはほほ標準的といえます。 査定を受けた地域は愛知県で、「修復歴なし」となっています。 このトヨタモデリスタによってチューニングされた希少性の高いヴィッツの1.5 TRDターボMを5社の買取専門店が査定をしたところ、53万円、52万円、50万円、47万円、45万円という結果になりました。 通常の10年落ちヴィッツではありえない、53万円という高額な買取り価格が提示されています。 一番安い業者でも45万円です。 やはり、希少性の高いモデルは年式が古くなっても高く売却することが可能なようです。 売却地は埼玉県で、修復歴なしのクルマです。 走行距離は10万5千kmと、10年落ちとしてはほぼ標準的かやや走っている程度です。 ナビはついていませんが、ベーシックグレードにもかかわらずHIDヘッドライトやスマートキーなどが装着されています。 このヴィッツ1.0Fを3社の買取店が見積もりをしたところ、5万円、3万円、3万円という提示になりました。 10年落ちで10万kmオーバーのベーシックグレードのヴィッツですが、各社5万円~3万円の査定額で、提示なしは1社もありませんでした。 このことから、10年落ちのヴィッツであっても、よほど状態が悪くなければ査定がつかないということはないと思われます。 古いクルマを少しでも高く売るためには、1社でも多くの業者に査定をしてもらうことが大切です。 スポンサーリンク トヨタヴィッツの公式サイト2.ヴィッツの5年落ちの買取り相場はいくらくらい?
2-1 ヴィッツを査定額の高低で比較してみましょう
・高い場合の事例~特別限定車RS_G’sの5年落ちが113万円の査定額
こちらは、5年落ちヴィッツのなかでも特に査定額の高かった事例の紹介になります。
・安かったヴィッツの事例~グレード1.0Fシエルの買取り価格が21万円
2-2 走行距離で5年落ちヴィッツの査定額はどう変わる?
・走行距離が少ないケース~1万2千km走行の1.3Fシエルが75万円
こちらは、5年落ちとしては走行距離が1万2千kmと非常に少ないヴィッツの売却事例になります。
・走行距離が標準の場合~5万3千kmの1.3 F スマイルエディションが62万円
・走行距離が多い場合~14万2千km走行の1.5RS_G’sの査定額が55万円
2-3 グレードの違いで5年落ちヴィッツの査定額を比較してみる
・5年落ちのヴィッツ1.5 GRMNターボの売却額が167万円
こちらは、2013年9月に発売されたヴィッツの特別限定車である1.5 GRMNターボの売却事例になります。
・ベーシックグレードである1.0Fが5年落ちで48万円の査定額
3.10年落ちのヴィッツの買取相場の目安は?
3-1 10年落ちヴィッツを査定額の高低で比較してみる
・査定額が高い場合~10年落ちの1.5RSの買取り価格が44万円の提示
・査定が安い場合の事例~10年落ちのヴィッツ1.3Fが3万円
こちらは、10年落ちヴィッツのなかでも、特に査定額の低かった事例の紹介になります。
3-2 走行距離で10年落ちヴィッツの買取価格を比較する
・走行距離4万6千kmの10年落ち1.5RSを27万円で売却
・走行距離9万8千kmのトヨタヴィッツの売却額が16万円
・走行距離14万7千kmの1.3F_4WDの買取り価格が8万円
こちらは、走行距離が14万7千kmとかなりの距離を走っている10年落ちヴィッツの売却事例になります。
3-3 10年落ちヴィッツの買取り額をグレードの違いで見る
・10年落ちの1.5 TRDターボM の査定額が53万円
・ヴィッツのベーシックグレードである1.0Fの買取り価格が5万円
こちらは、ヴィッツのベーシックグレードである1000ccの1.0Fを、2018年に10年落ちで売却したときの事例になります。
https://toyota.jp/vitz/