これからアクアを購入する予定の人は、どのグレードにするかで頭を悩ませているかも知れません。
アクアには「L・S・G・Gソフトレザーセレクション・クロスオーバー」のグレードがあります。
価格的には一番安いLの1,785,240円から一番高いGソフトレザーセレクションの2,089,800円まで、304,560円の差があります。
アクアの場合、エンジンなどの基本性能的な部分はどのグレードもまったく同じですので、価格の違いは単純に装備の違いになります。
ここでは、アクアのグレードごとの装備などを比較したうえで、実際に価格にみあった違いがあるのかどうかを見ていきたいと思います。
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アクアで一番売れているのは中間グレードのSです
アクアの中で一番売れているグレードは、中間グレードにあたるSになります。
本体価格が1,886,760円と、上級グレードであるGとくらべて176,000円安く、廉価グレードであるLよりも101,520円高い設定になっています。
値段と装備のバランスが取れている点が、Sグレードが一番売れている理由になっていると思います。
Sグレードの装備を実際にみてみると、以下のように必要かつ十分な装備が備わっていることがわかります。
「テレスコピック付きチルトステアリング」「ステアリングスイッチ」「ドアキー連動パワードアロック」「ワイヤレスドアロックリモートコントロール」「デジタル式センターメーター」「オートエアコン」「クリーンエアフィルター」「助手席バニティミラー付きサンバイザー」
また、スマートエントリーパッケージやLEDヘッドランプパッケージといったメーカーオプションも、S以上のグレードから適用になります。
装備はシンプル過ぎるが低燃費が売りの廉価グレードのL
ほぼ不満のない装備が備わっているSグレードと比較すると、101,520円安いLグレードの場合には、装備的にはかなり見劣りします。
一番見劣りする部分は、パワーウインドウが前席だけだという点です。
廉価グレードとはいえ、車両本体が1,785,240円もするハイブリッドカーであるアクアが、全席パワーウインドウではないというのはさすがに残念な気がします。
また、シートの素材なども、Sグレードと比較するとだいぶ質感がおちます。
チルトステアリングもテレスコピック機能が付いていませんし、ステアリングホイールもSのようにシルバー塗装がされておらずチープな感じがします。
また、ステアリングスイッチなどもついていません。
グレードSと比較した場合、101,520円という価格差以上に安っぽい感じのしてしまうLグレードですが、他のグレードよりも優れている点があります。
それは燃費です。
アクアの他のグレードの燃費が34.4Km/Lなのに対して、グレードLは38km/Lとなっています。
装備を簡略化することで、車重が軽くなって好燃費につながっているのでしょう。
メーカーは、アクアの燃費が38km/Lであることをアピールしていますが、この燃費を実現しているのは実はLグレードだけなのです。
ラグジュアリー感が大幅にアップするアクアの上級グレードG
アクアの上級グレードであるGになると、装備は非常に充実したものになります。
追突を防止するための「プリクラッシュセーフティシステム」やセンターラインのはみ出しを警告する「レーンディパーチャーアラート」などの安全装備も標準で搭載されています。
また、ロービームとハイビームを自動で切り替えることのできる「オートマチックハイビーム」なども装備しています。
さらに、S以下のグレードでは一般的なキーレスエントリーが標準となっていますが、Gグレードになると、持っているだけで解錠やエンジンスタートができるスマートキーが標準装備になります。
また、シートもSにくらべてさらに質の高いものが採用されており、ダブルステッチ付きのスエード調ファブリックとなっています。
さらに、運転席にはアームレストも装着されています。
ステアリングホイールも、S以下のグレードではウレタン製となっていますが、Gグレードになると本革巻きになりますので、ハンドルを握ったときの質感はまったく違うものになります。
このように、車内の質感が高く安全装備も充実しているGグレードは、本体価格が2,062,800円と200万円オーバーになりますが、Sグレードとの差額は176,000円ほどです。
Sグレードの本体価格に対して1割増し程度の価格差で、これだけの充実装備やラグジュアリー感が得られるわけですから、決して割高なイメージはないでしょう。
ちなみに、Gソフトレザーセレクションは、シートがソフトレザーとなるだけで、その他はGグレードと変わりありません。
Gグレードとの価格差は27,000円ですので、どちらがいいかは好みの問題だと思います。
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他のアクアとは一味違うスタイルが特徴のクロスオーバー
アクアの最新グレードといえるのが「クロスオーバー」です。
外観はかなり特徴的ですので、他のアクアとは容易に見分けがつきます。
フロントグリル・フロントバンパー・フロントスキッドプレート・サイドマットガード・フェンダーアートモール・リアバンパー・リアスキッドプレート・ルーフモールなどが、クロスオーバー専用装備となっています。
また、他のアクアは15インチタイヤが標準なのに対して、クロスオーバーはひと回り大きい16インチのタイヤが標準になっています。
また、他のグレードがスチールホイールなのに対して、クロスオーバーはアルミホイールが標準です。
シートもダブルステッチ付きの合成皮革+ファブリックとなっており、他のグレードと差別化をはかっています。
安全装備もGグレードなみで、「プリクラッシュセーフティシステム」や「レーンディパーチャーアラート」が標準装備となっています。
車両本体はGと同じ2,062,800円となっていますが、クロスオーバー専用のパーツがたくさん使われており、なおかつアルミホイールや安全装備などが充実していることを考えると、むしろ割安といえるかも知れません。
他の人とは一味違ったアクアに乗りたいという人は、クロスオーバーを選んでみるといいかも知れません。
Sを買う予算でGやクロスオーバーなどの上級グレードを買う方法
アクアで一番売れているグレードは、先ほども書きましたように装備と価格のバランスがとれているSグレードです。
できればGやクロスオーバーを購入したいと思っていても、予算の兼ね合いでSグレードを選択するという人も少なくないでしょう。
しかし、Sグレードを買う予算で、Gやクロスオーバーなどの上級グレードのアクアに乗れるとしたらどうでしょう?
実はいくつかの方法を組み合わせることで、そういったことも十分に可能になるのです。
・値引き交渉によって支払い総額を減らす
アクアに限らず、車というのは定価で購入する人はまずいません。
販売店に値引きをしてもらって購入するのが一般的ですが、うまく値引き交渉をすることで、上級グレードに手が届く可能性もあるわけです。
アクアの平均的な値引き額は14万円~15万円程度だといわれています。
しかし、ライバル車種である日産のノートe-POWERや、フィットハイブリッド、デミオXDなどと競合させることで、20万円以上の値引き額をゲットすることも十分に可能です。
なかなか容易ではありませんが、実際に25万円の値引きに成功したという人もいるようです。
もしそうなった場合には、標準的な値引き額で購入した場合よりも10万円以上安く購入できるわけですから、上位グレードの購入に近づくことができます。
しかし、SグレードとGグレードやクロスオーバーの価格差は176,000円ほどありますから、さすがに値引き額のアップだけでこの差を埋めることは難しいでしょう。
そこで、もう一つの方法との合わせ技が有効になります。
参考記事:新車を購入するときに大幅値引きを引き出すための賢い交渉術
・下取り車の価格を大幅アップさせることでアクアの購入資金を増やす
値引きだけで、176,000円という金額差を埋めるのは非常に困難ですが、下取り車があるのであれば、その売却代金との合わせ技で上位グレードに手が届く可能性がでてきます。
多くの人は、新車を購入するときにいま乗っているクルマをディーラーにそのまま下取りにだすと思います。
しかし、それは非常にもったいない話です。
なぜなら、クルマの買取り専門店などに持ち込むことによって、ディーラーの下取り価格よりも10万円以上高く売れることは普通にあるからです。
車種や年式などによっても異なりますが、一括査定サイトなどを利用して複数の買取り店を比較することで、クルマの買取り価格は確実にアップします。
ディーラーでは査定のつかないような年式の古いクルマであっても、一括査定サイト経由で10万円以上の売却に成功したという事例も決して少なくありません。
これからアクアを購入する予定の人は、値引きと一括査定サイトによる高額売却の合わせ技によって、ぜひ上級グレードの購入を目指してもらいたいと思います。
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