車を売るときにマイナス材料となるのは、年式や走行距離やボディのキズなどだけだと思っていませんか?
実は、本来あるべき車載書類がそろっていないと、査定のときに大幅にマイナスポイントとなってしまうことがあります。
いつも車に積みっぱなしで気にしたことがないという人も、車を売る前にいま一度すべてそろっているか確認をしてみるといいでしょう。
車を売る前に確認しておきたい3つの車載書類
車を売るときに、そろっていなければならない書類は、取扱い説明書と保証書と整備手帳の3つです。
これらの書類がそろっていないと大幅減点で、すべてそろっているときとくらべてなんと5万円程度もマイナスになってしまうようです。
普段はグローブボックスの中に入れっぱなしの人も多いと思いますので、いざ売るときに見当たらなくてあわてないようにしておきたいものです。
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取扱い説明書がないと査定が5000円マイナス
最近の車は装備が充実しているために、さまざまなスイッチやインジケーターなどが運転席の周りに装備されています。
新しく車を買うと、ベテランのドライバーでも結構操作に戸惑ってしまったりすることがあります。
乗り換える車が同じメーカーの車であれば、それほど違和感を覚えることなく運転することが出来ると思いますが、メーカーが異なると操作方法も大きく異なることも少なくありません。
新車を購入するときに、営業マンが主な装備の使い方を一通り説明してくれますが、残念ながら人間の記憶力はそれほど優れてはいません。
一度聞いて分かったつもりになっても、しばらくするとすっかり忘れてしまうことでしょう。
そういったときに頼りになるのが、やはり取扱い説明書ということになります。
取扱い説明書を紛失してしまったということになれば、車を売った後の次のオーナーは困ってしまうことになります。
ディーラー経由で、有料で取り寄せしてもらうことも可能ですが、紛失状態で買取り店に持ち込むと査定が5000円マイナスとなってしまいます。
整備手帳があればメーター改ざんを疑われない
整備手帳は、ただ単に車の整備の記録をつけておくだけのものではなく、さまざまな意味合いを持ちます。
中古車を購入する際に、メーターの改ざんが問題になったりしますが、整備を受けるたびにしっかりと整備手帳に走行距離も記録されることになりますので、その記録と実際のメーターの数字に矛盾がなければ次のオーナーは安心して車を買うことが出来るわけです。
逆に買取り店にしてみれば、整備手帳のない車をオークションに出品したり次のオーナーに販売したりするときに、走行距離改ざんの疑いをかけられる可能性もあるわけです。
買う側の心理としては、公に走行距離を証明することの出来ない怪しい車はなるべく買いたくないということになります。
関連記事:二重車検でメーター改ざん車を売る詐欺師の手口とは?
その結果、整備手帳がないというだけで車の価値が下がってしまうわけですから、査定において大幅マイナスとなってしまうのも致し方ないといえるでしょう。
逆に、整備手帳がしっかりと残されていて、過去にメンテナンスが確実に行われていた車であるということを証明できれば、買い取る側の印象は大幅にアップすることでしょう。
万が一の故障のときのために必要な保証書
日本の車は海外のクルマと比較して壊れにくいといわれています。
その自信のあらわれか、自動車メーカーは新車に対して一般保証3年(または走行距離6万キロまで)、特別保証5年(または走行距離10万キロまで)をつけるのが一般的になっています。
しかし、なかなか壊れない日本車とはいえ、絶対に壊れないということではありません。
いざ故障してしまった場合、車の修理代というのは想像以上に高いものです。
エンジンやミッションに関わる部分が故障したりすると、数十万円単位で修理代がかかってしまいます。
そういったときに、しっかりと保証書を保管してあれば修理代をメーカーが補償してくれるわけです。
そういう意味で、保証書も非常に大切な書類となりますので、紛失してしまうと大幅なマイナス査定となります。
多くの場合、保証書は整備手帳と一緒にファイリングされていることが多いので、実際にあるかどうかときどき確認してみるようにするといいでしょう。
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車載書類を紛失してしまう原因
車載書類を紛失してしまう原因として、自分自身に起因するものとそうでないものがあります。
自分自身に起因するものであれば、自分で日頃から気をつければいればいいのですが、第三者によって紛失させられてしまう場合もあるのでやっかいです。
自分が原因で紛失してしまう場合
新しく車が納車になったあと、ウキウキした気分で取扱い説明書を家で見るという人も多いことでしょう。
車の取扱い説明書は非常に分厚いですし、車の座席にすわったままゆっくりと読めるような代物ではありません。
そのため、家の中でソファーなどに腰かけてゆっくり読みたいと思うのは自然なことです。
しかし、それをうっかり戻し忘れてしまうと大変です。適当にソファーの横などに置いた取扱い説明書はいつのまにかどこに行ったのか分からなくなってしまったりします。
これは車ばかりではなく、家電製品などでもそうです。
買ったばかりのときには確かに読んだ記憶はあるけれども、その後どこに行ってしまったのか分からないということはよく起こるものです。
やはり、取扱い説明書を読んだ後は必ずグローブボックスに戻す癖をつけておかないといけません。
後になってあわてて探しても、なかなか出てこないものです。
もう一つ、自分が車載書類を紛失してしまうケースとして、自動車保険に加入するときなどに車検証のコピーをとったあと、グローブボックスに戻し忘れてしまうというものがあります。
後で戻しておけばいいなどと安易に考えていると、そのうちどこに行ってしまったのか分からなくなってしまうことも多々あります。
車検証のコピーを取った後には必ずグローブボックスに戻す癖をつけておかなければなりません。
第三者が原因で紛失してしまうケース
自分以外の人間が車載書類をグローブボックスから取り出す機会というのは、意外に多いものです。
車の点検の際にはディーラーなどの整備士が取り出して整備記録をつけますし、車検のときも同様です。
また、何らかの修理を依頼したときなど、整備のプロといえどもすべての車の操作に精通しているわけではありませんので、取扱い説明書を取り出して読むこともあるでしょう。
彼らとて人間ですから、そういった書類をグローブボックスに戻し忘れてしまう可能性はあるわけです。
良心的なお店であれば、戻し忘れたことに気がついた時点で必ず連絡をくれるはずです。
しかし、後で連絡をしようと思って机の上などに置いておいたらいつの間にか紛失してしまった、などということも起こらないとは限りません。
車を整備に出したり車検を受けた後には、必ず車載書類がそろっているかどうかを確認するようにしましょう。
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