車を売るときの査定額にはある程度基準となる相場はありますが、最終的には実際に査定をする人の判断によって買取り価格が大きく変わってきます。
そのため、もし自分の車の評価にプラスになりそうなアピールポイントがあれば、しっかりと伝えることが大切です。
もちろん彼らはプロですので、あえてアピールをしなくても査定にプラスになる要因に気がついてくれることがほとんどですが、うっかり見逃してしまう可能性もないとは限りません。
雑談のついでに、自分が思いつく限りのアピールポイントを主張してみると思わぬ査定アップにつながるかも知れませんよ。
付加価値的な要因があればプラス査定になります
車の査定というのは、基本的には減点方式です。
年式にくらべて過走行であったりボディに傷や凹みなどがあった場合だけではなく、車のさまざまな機能をチェックして不具合があればマイナスポイントとなり、最終的にそれらを総合したトータルの点数をもとに買取り額が決まるわけです。
参考記事:査定のプロがチェックする中古車のコンディションとは?
しかし、すべて減点方式で計算されるのかというとそうでもなく、何か付加価値的な要因があればプラスの評価をしてくれます。
そういった部分をしっかりとアピールすることで、高額査定が期待できます。
それでは、具体的にどういった部分がアピールポイントとなるのでしょうか?
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オプションが一番分かりやすいアピールポイント
あなたが車を売るときに一番のアピールポイントになるのは、なんといってもオプションです。
特に工場の生産ライン上でしか取り付けができないメーカー純正オプションは、強烈なアピールポイントとなります。
たとえば、サンルーフや電動スライドドア(標準でついている車種は除く)、純正のカーナビ、本革シートなどになります。
これらの装備は、あとからつけようと思っても不可能なので、それだけ付加価値が高いことになり、査定においても大きくプラス評価されることになります。
メーカーオプション以外に、ディーラーで取り付け可能なオプションもありますが、こちらもプラスに評価をされることが多いようです。
たとえば、エアロパーツやアルミホイール、ローダウンサスなどの大物から、ドアバイザーやゴールドエンブレムなどの小物までさまざまです。
あとからと取り付けることの出来るディーラーオプションですが、メーカーオプションほどのインパクトはなくても十分にアピールポイントになります。
マイナスポイントになる可能性のあるカスタムパーツ
問題になるのは、メーカーオプションでもディーラーオプションでもない、エアロパーツやアルミホイールなどのカスタムパーツです。
わりと万人受けするシンプルでセンスのいいカスタムパーツであれば、プラス査定となることもありますが、あまりにも派手で好き嫌いがはっきりと分かれてしまうようなパーツが取り付けられている場合には、むしろマイナス査定となってしまうことがあるので注意が必要です。
どれほど高価なパーツであったとしても、好みが合わなければ1円の価値もないということになりますし、売れる可能性の低い車に対して買取り店が高額査定を提示することはありません。
そういった車に乗っている場合には、カスタムカー専門の買取り店に持ち込むか、もともとついていた純正のパーツに戻してから査定を受けた方がいいかも知れません。
取り外したパーツだけをネットーオークションや、中古パーツの専門店などに売るというのも賢い方法です。
関連記事:カスタムカーはマイナス査定になります~高く売るにはどうするか?
その他のアピールポイント
査定のときにアピールポイントとして主張できるのは、オプションパーツばかりではありません。
自分の車には、高価なオプションパーツなど何もついていないので、アピールするところがまったくないとあきらめるのは早いです。
喫煙率の低下により、最近は禁煙車に対する評価が高まっています。
日本人の成人男女の7割は非喫煙者ですから、禁煙車でないと中古車として売りにくいという事情があるのです。
買取り店にしてみれば、売りにくい車を積極的に買う理由がありません。
関連記事:室内がクサイ車は高く売れません~ペットの臭い・タバコの臭い
あなたの車が禁煙車であるならば、堂々とアピールをしてみましょう。
また、最近ではあまり見かけなくなりましたが「土足厳禁」の車なども、十分にアピールできるポイントといっていいでしょう。
「土足厳禁」の車とそうでないクルマでは、フロアー周りの汚れ方が明らかに違うからです。
メカニック関係でいうと、ブレーキパットやタイヤ、タイミングベルトなどを交換してからそれほど時間がたっていないときなども、しっかりとアピールすべきです。
これらを交換するためには数万円の費用が発生してしまうわけですから、交換したばかりというのは大きなアピールポイントになります。
また、半年ごとにディーラーの点検を受けるなどして、しっかりと整備手帳にその記録が残っている場合なども、アピールポイントになるでしょう。
しっかりとメンテナンスをして大切に乗ってきた車であることがアピールできれば、大きなイメージアップになるからです。
このように、車を売るときにアピールポイントとして評価につながることはたくさんありますが、いざ査定を受けているときに頭に思い浮かばなかったりしては意味がありません。
あらかじめ自分の車のアピールポイントをしっかりとピックアップして、メモなどを残しておくといいでしょう。
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