中古車の買取り保証~どんなオンボロ車でも必ず買取れる理由とは?

車のカギを受け渡しする最近の車買取り店のなかには、買取り保証をうたうところも多くなっています。

つまり、どんなにオンボロ車でも買取りをするということです。

不動車であっても、わざわざ自宅までレッカー車で引取りに来てくれて、なおかつ1万円程度の買取り金額を置いていくようです。

中古車の買取り業者はそういったオンボロ車をお金まで支払って引き取りをして、いったいどのように利益を上げているのでしょうか?

不法投棄される車をほとんど見かけなくなりました

かつては、車を廃車にすると逆に処分代がかかるという理由で、古い車が不法投棄されるようなことがありました。

元の所有者がばれないように車体番号を削って分からなくして、ナンバーを外して空き地などに車を捨てて行ってしまうわけです。

当時は、査定のつかない車を廃車するためには数万円の費用が発生するというのが当たり前だったために、そういった不法投棄がよく行われていたわけです。

しかし、最近では不法投棄された車をほとんど見かけなくなりました。

そればかりか、かつて不法投棄されていた車も、誰かが持って行ってしまったようで、いつの間にかなくなってしまっています。

つまり、かつて車の価値がまったくないと判断されて不法投棄されていたような車であっても、現在ではしっかりと価値があるとみなされているということになります。

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鉄スクラップの価格による影響

車のスクラップ車のボディは鉄でできています。

そのため動かなくなった車を処分したあとは、基本的に解体をされて大部分が鉄スクラップとして処理されます。

そのため、車の解体業者は鉄スクラップの相場が高いときには、廃車した車を高くかいとり、鉄スクラップの相場が安いときには買取り価格も安くなるわけです。

車の不法投棄が問題になった2000年頃は、実は鉄のスクラップ価格が異常なほど低かったのです。

1999年の4月~5月には1トンあたり2,500円という最低価格をつけています。

そんな鉄スクラップがバブルのごとく暴投したときがあります。

それは2008年の6月~7月にかけてのときで、最高買取り価格が1トンあたり61,000円を記録しています。

1999年の4月~5月につけた2,500円という価格の24倍以上です。

空き地に不法投棄されていた車が、いつの間にか誰かが持って行ってしまったのも頷けます。

2016年度現在では、鉄のスクラップ相場は15,000円~20,000円程度で推移しています。

つまり、2016年現在で考えると、車を1台解体した後に1,5トンの鉄スクラップを回収することができれば、それだけでおよそ22,000円~40,000円の現金化が可能になるわけです。

リサイクル技術の向上による再利用

リサイクル工場車を解体したあとにお金に化けるものは、鉄スクラップだけではありません。

最近ではリサイクル技術の発達にともない、車に使われている鉄以外のさまざまなものが再利用されています。

車を1台解体すると、そのパーツの9割以上はリサイクルによって再利用されているといわれます。

エンジンやオルタネーター、エアコンのコンプレッサーなども細かく分解して、これを中古部品として販売ルートに乗せるようなこともしているようです。

また、車のリサイクル法の施行により車の所有者が先払いをしていた「リサイクル費用」を、車の解体業者は受け取ることができます。

このように、廃車処分された車を解体することによって、鉄だけではなくリサイクルにからめて利益を上げることができる仕組みになっています。

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開発途上国への輸出ルートの開拓

キャリアカーに輸送される車廃車にするようなオンボロ車でも買取りが可能なもう一つの理由として、開発途上国などへの輸出ルートの確立があげられます。

たとえ不動車であっても、簡単な修理をすることで海外において中古車として販売することが可能と判断できれば、その車を買い取って十分に利益をだすことが可能になるわけです。

海外においては、日本国内のように多少年式が古かったり、走行距離が延びていたりしてもあまり気にしません。

むしろ、日本車は品質が高くて壊れにくいということで非常に人気があるというのが現状です。

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また、日本国内では新車登録から13年を過ぎると廃車にされてしまうクルマが多くなります。

なぜなら、13年目から自動車税や重量税が毎年上がっていってしまうからです。

新車を強制的に買わせるためのひどい法律ですが、結果としてまだまだ乗れる車がどんどん廃車されているというのが今の日本の現実です。

そういった車たちの多くが、開発途上国に輸出されてセカンドライフを送るようになったのですね。

日本国内では税金が高くなるという理由で売れない車であっても、海外であれば日本の税法は関係ありませんから、まったく問題なく売れるわけです。

車の買取り保証サービスは安心して申し込みをしても大丈夫

このように、どんなに古いオンボロ車や不動車であっても、なぜ買取り業者が「買取保証」をするのかがお分かりになったかと思います。

不動車をわざわざ引き取りに来たりしても、その、費用を上回る利益が確保されているからこそ、そういったサービスが可能なのですね。

「買取り保証」や「どんな車でも買い取ります」などという宣伝文句をみると、いかにも怪しげなイメージをおぼえる人もいると思いますが、実際にはまったくそういうことはなく、しっかりと裏付けがあってのことなのですね。

よく「うまい話には裏がある」などと言われますが、少なくとも「車の買取り保証」に関しては裏などないようですので、安心して申し込みをしても大丈夫だと思います。

一般の人がタダでもいらないと思えるような車でも、売却をしてしっかりと現金に変えることが可能になります。

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