コンパクトカーの査定額を車種別に比較~買取額はどれだけ変わる?

デミオとFitとマーチの3台最近では軽自動車にやや押され気味の感はありますが、女性を中心に人気があるのがコンパクトカーです。

ボディがコンパクトなために、買い物などの際にも駐車が楽にできたり、燃費が良いといった点などが根強い人気がある理由になっているのでしょう。

そんなコンパクトカーですが、買い替えの際に売却をするときにはどれくらいの査定額になるのでしょうか?

車種別にコンパクトカーの買取り価格を比較してみたいと思います。

3年落ちのコンパクトカーの査定額を比較

新車登録から最初の車検をむかえる3年落ちのコンパクトカーが、どれくらいの査定額になるのかを比較してみたいと思います。

最近では一人のオーナーが長く乗る傾向にありますので、3年落ちで売るケースはそれほど多くはないかも知れませんが、参考までに紹介してみたいと思います。

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・3年落ち日産マーチ12Xの買取り価格が55万円

2012年に新車登録した日産マーチ12Xを、3年落ちとなる2015年に売却したときの事例になります。

走行距離は18,000kmほどと、3年落ちにしてはだいぶ少ないといえるでしょう。

オーナーは40代の女性の方ですので、近場での買い物が主体で、それほど長距離を走らなかったのかも知れません。

ボディカラーはオレンジで、売却地は福島県となります。

この日産マーチ12Xを一括査定サイト経由で3社に査定をしてもらった結果、A社55万円、B社35万円、C社35万円となりました。

2012年式日産マーチ12Xの新車価格は1,201,200円となっていますので、3年落ちで走行距離が2万kmに満たないことを考えますと、B社とC社の35万円という提示はかなり低い印象です。

一括査定サイトを利用したことによって、A社が55万円を提示してくれたことで救われた感じです。

やはり、クルマを売るときには1社でも多くの業者に査定をしてもらうことが重要であるといっていいでしょう。

・走行距離6万kmのトヨタヴィッツの買取り価格が57万円

白い色のヴィッツこちらの事例は、2012年に新車登録したトヨタヴィッツを3年落ちとなる2015年に査定を受けたときのものです。

グレードは1300ccのFで、走行距離は6万kmとなっています。

3年落ちにしてはかなりの距離を走っていますので、査定的にはかなり不利になります。

ボディカラーはシルバーで、査定を受けた地域は宮城県になります。

このトヨタヴィッツを3社が査定をしたところ、A社57万円、B社56万円、C社52万円といった、3社ともあまり差がない結果になりました。

2012年式ヴィッツの1300Fの新車価格は130万円ですから、3年落ちにしては3社とも低い提示になっていますが、6万kmという走行距離を考えるとこの結果は致し方のないところといえそうです。

参考記事:ヴィッツの5年落ちと10年落ちの査定相場と買取価格を調査~下取りよりも高く売れるか?

5年落ちのコンパクトカーの査定額を比較

新車から2回目の車検のタイミングとなる5年落ちでクルマを買い替える人も少なくないでしょう。

ここでは、5年落ちのコンパクトカーがどれくらいの金額で売却できるのかについて、実際の売却事例をもとに見ていきたいと思います。

・5年落ちのホンダフィットの査定額が67万円

2011年式のホンダフィットを2016年に売却をしたときの事例になります。

グレードは13GのCVT仕様になります。

走行距離は3万5000kmとなっており、5年落ちのクルマとしてはだいぶ少ないといえるでしょう。

車体の色は青で、売却地域は埼玉県です。

このホンダフィットを4社が査定をしたところ、A社67万円、B社66万円、C社56万円、D社52万円という結果になりました。

一番高いところと一番安いところで15万円の差が生じています。

まったく同じ車であるにもかかわらず、買取り業者によってこれだけの差が生じてしまうわけですから、複数の買取り店の査定額を比較することはとても重要です。

ちなみに、2011年式ホンダフィットの13G(CVT)の新車価格は、123万円となっています。

5年落ちでこの買取り額ならば、十分に納得のいくところではないでしょうか。

やはり、走行距離が少ないという点が高額査定につながっているのでしょう。

参考記事:ホンダフィットを売る~5年落ちと10年落ちの買取り価格や下取り相場を実際の査定額で検証

・5年落ちマツダデミオ13Cの査定額が40万円

こちらの事例は、2011年式マツダデミオの13Cを5年落ちとなる2016年に売却したときのものです。

走行距離は2万5000km弱と非常に少なく、年間5000km程度しか走らなかったクルマになります。

コンパクトカーの場合は日常の足として使われることが多く、長距離を走ることが少ないために、こうした走行距離の少ないクルマも多いのだと思います。

このデミオ13Cを一括査定サイト経由で4社が査定をしたところ、A社40万円、B社27万円、C社26万円、D社22万という結果になりました。

一番高いA社と一番低いD社との間には、18万円の差が生じています。

3社が20万円台を提示しているなか、A社だけが40万円という高値をつけています。

こういったことがあるために、車を売るときには1社でも多くの買取り店に査定をしてもらうのが正解といえます。

ただ、2011年式マツダデミオ13Cの新車価格は1,149,000円となっていますので、走行距離の少なさを考慮した場合、40万円という提示額は妥当で、他の3社がむしろ低すぎる印象です。

参考記事:マツダデミオの買取り価格を実際の査定の事例をもとに分析

7年落ちのコンパクトカーの買取り価格を比較

最近では、新車を購入したオーナーが、次のクルマに買い替えるまでの平均年数は7年程度であるといわれています。

かつてにくらべて車の寿命が延びており、10年落ち以上のクルマであっても十分に売却が可能ですが、少しでも高く売ろうと考えた場合、3回目の車検をむかえる7年落ちというのはベストのタイミングかもしれません。

・7年落ちのトヨタポルテの買取り価格が41万円

ラベンダー色のポルテこちらは2008年式トヨタポルテの130iを7年落ちとなる2015年に売却したときの事例になります。

走行距離は約7万kmとなっていますので、7年落ちのクルマとしては、ほぼ標準的といっていいでしょう。

ボディの色はホワイトで、売却地域は新潟県になります。

このトヨタポルテの130iを、一括査定サイトを利用して4社に査定を依頼したところ、A社41万円、B社40万円、C社40万円、D社35万円という結果になりました。

D社だけが30万円台で、残りの3社はほぼ40万円で横並びといったところです。

こういった場合には、1万円~2万円の違いで売却先を決めるのではなく、営業マンの対応や追加費用の有無などを考慮して、安心のできるところに売却をした方がいいでしょう。

ちなみに、この2009年式トヨタポルテ130iの新車価格は、1,396,500円となっています。

7年落ちということと、凍結防止剤の影響が気になる雪国で仕様された車ということを考えると、40万円前後の査定額ならば十分に納得のできる金額といえそうです。

・7年落ちのスズキスイフトの査定額が23万円

こちらの事例は、スズキのコンパクトカーであるスイフトの買取り事例です。

2009年式のスイフト1.3XG_Lパッケージのマニュアル仕様車を、7年落ちとなる2016年に売却したときのものです。

走行距離は3万5000km弱となっており、7年落ちのクルマとしては非常に少ないといっていいでしょう。

ボディカラーはシルバーで、売却地域は福岡県になります。

このスイフト1.3XG_LパッケージMT仕様を4社に査定してもらった結果、A社23万円、B社21万円、C社17万円、D社15万円となりました。

A社とD社には8万円の金額差が生じています。

走行距離は少なめですが、この査定結果を見る限りにおいては、20万円程度が相場であろうと思われます。

2009年式スイフト1.3XG_LパッケージMT仕様の新車価格は1,181,250円となっていますので、走行距離が少ない割には買取り価格が低い印象を受けます。

女性が乗ることの多いコンパクトカーであるにもかかわらず、マニュアル仕様車であることが、買取り価格に影響しているのかも知れません。

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