地方図柄入りナンバー全国41地域一覧~2018年10月より交付開始

ラグビーワールドカップや2020年東京オリンピックの特別仕様ナンバーでおなじみとなった図柄入りナンバーですが、2018年10月より地方版の図柄入りナンバーが交付されることになりました

交付となるのは日本全国41地域で、2020年にはさらに17地域が追加されて58地域となる予定です。

ちなみに、1000円以上の寄付をした場合の図柄はカラーとなり、寄付金なしだとモノクロになります。

1000円程度の違いであれば、モノクロを申し込む人はほとんどいないだろうと思われます。

それでは、どの地域でそんな図柄入りのナンバーが交付されるのか、具体的に見て行くことにしましょう。

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東北地方で交付される図柄入りナンバーは6地域です

まずは、東北地方で交付される図柄入りナンバーを見て行くことにしましょう。

東北地方で図柄入りナンバーが交付されるのは、「盛岡」「岩手」「平泉」「仙台」「山形」「庄内」の6地域になります。

岩手の図柄は銀河鉄道の夜

岩手の図柄入りナンバーのデザインは、岩手県花巻市出身で「雨ニモマケズ」の詩で有名な宮沢賢治の代表的な小説「銀河鉄道の夜」をイメージしたものになっています。

なんともファンタジーな図柄になっています。

盛岡のナンバーは不来方の風

盛岡の図柄入りナンバーは、不来方の風と命名されています。

中央に岩手山があり、左には岩手城跡の石垣、右には「さんさ踊り」の太鼓と盛りだくさんなデザインとなっています。

仙台は伊達政宗公と仙台七夕まつりのデザインです

杜の都仙台市のナンバーは、仙台七夕まつりの吹き流しと、青葉城跡の伊達政宗公の騎馬像を組み合わせたデザインになっています。

どちらも仙台の象徴ともいえるもので、一目で仙台ナンバーだと分かることでしょう。

山形ナンバーはさくらんぼの図柄です

山形の図柄入りナンバーは、「さくらんぼの里 山形」というネーミングで、文字通り山形の名産品である赤いさくらんぼがデザインされています。

ちなみに、山形県のさくらんぼの生産量は全国の7割を占めます。

平泉は世界文化遺産をあしらったデザイン

世界遺産である平泉の図柄入りナンバーは、中尊寺金色堂をイメージしたゴールドのナンバーです。

大河の流れる様子で「泉」を表し、円で「平和」を表現しているようです。

この図柄でモノクロはありえないので、寄付は絶対にした方がいいでしょう。

庄内は「稲穂の波と鳥海山」

山形県庄内地区のナンバーは、東北一の独立峰である鳥海山と稲穂が風に舞っているようすがデザインされています。

稲穂のデザインからも分かるように庄内平野はお米の産地で、「はえぬき」「ひとめぼれ」「ササニシキ」といった品種が作られています。

関東地方で図柄入りナンバーが交付になるのは9地域

関東地方で図柄入りナンバーが交付されるのは、茨城県の「土浦」「つくば」、群馬県の「前橋」、埼玉県の「越谷」、千葉県の「成田」「柏」、東京都の「世田谷」「杉並」、山梨県の「富士山」となっています。

富士山ナンバーは中部地区にもありますが、こちらが山梨県側からみた富士山なのに対して、中部地区の富士山ナンバーは静岡県側からみた富士山が描かれています。

つくばナンバーの図柄は筑波山

つくばの図柄入りナンバーには、筑波山のベストビューの1つといわれている「ダイヤモンド筑波」が描かれています。

筑波山頂から太陽が昇る瞬間を鮮やかに表現しています。

土浦の図柄は帆引き網と花火

土浦ナンバーのデザインは、霞ケ浦の帆引き船と花火がモチーフになっています。

ちなみに、土浦の花火は日本三大花火大会の1つに数えられており、1晩で2万発の花火が打ち上げられます。

前橋は赤城山が描かれたナンバープレート

前橋の図柄入りナンバーのデザインは、ご当地のシンボルともいえる赤城山が描かれたものとなっています。

赤城山の美しさを市外や県外の人にも見てほしいという思いを込めてデザインしたそうです。

越谷の図柄はガーヤちゃんと南越谷阿波踊り

越谷の図柄入りナンバーには、越谷市の特別市民であるゆるキャラの「ガーヤちゃん」と日本3大阿波踊りの1つに数えられている「南越谷阿波踊り」が描かれています。

ちなみに、南越谷阿波踊りには毎年70万人もの人が訪れるそうです。

柏のデザインは手賀沼がモチーフとなっています

柏ナンバーは、柏と安孫子をつなぐ手賀沼をモチーフとしてデザインされています。

さまざまなイベントや自然を楽しむことができる手賀沼が上手に描かれています。

ナンバーの視認性を考慮して、青と緑の2色だけを使用しているそうです。

成田のモチーフは「飛行機が飛ぶ街」

成田の図柄入りナンバーのデザインは、日本を代表する国際空港の成田空港がある地域らしく飛んでいる飛行機が描かれています。

飛行機の後ろに描かれた虹色は、成田空港周辺にある7つの市町村を表現しているようです。

杉並ナンバーは杉並続くみどりいっぱいの街並みがデザインされています

杉並区のナンバープレートに描かれているのは、杉並みが続くみどりいっぱいの街並みです。

きれいな街並みへのあこがれを持つ京都在住のデザイナーによって制作されてそうです。

杉並区のキャラクターである、「なみすけ」「ナミー」も描かれています。

世田谷の図柄入りナンバーは多摩川とサギソウ

世田谷のナンバーは、同区内を流れる多摩川と世田谷の花であるサギソウが描かれたデザインになっています。

サギソウは現在の世田谷地区には自生してないとされていますが、かつては同区内のいたるところにみられたそうです。

富士山ナンバーのデザインは富嶽三十六景をアレンジ

富士山ナンバーの図柄は、美しく雄大な赤い富士山が描かれています。

葛飾北斎によって描かれた富嶽三十六景の「凱風快晴」をアレンジしてデザインされています。

全国の誰もが望むデザインに仕上げたそうです。

北陸信越地方の図柄入りナンバーは5つの地域で発行されます

北陸信越地方の図柄入りナンバーは、新潟県の「新潟」「長岡」、富山県の「富山」、石川県の「金沢」「石川」で発行されます。

どのような図柄なのか具体的にみていくことにしましょう。

長岡ナンバーはカラフルな花火をモチーフにしています

長岡の図柄入りナンバーは、長岡花火のカラフルな図柄が描かれています。

夜景にみたてた背景がブルーである点が、カラフルさを引き立たせています。

長岡花火は、日本3大花火大会の1つに数えられており、2夜で2万発の花火が打ち上げられ、100万人以上の人出でにぎわうそうです。

新潟ナンバーの図柄は萬代橋とトキがモチーフ

新潟ナンバーのデザインは、夕焼けの萬代橋のうえを、トキが飛んでいる図柄になっています。

萬代橋は新潟市の信濃川にかけられた初めての橋で、国の重要指定文化財に指定されています。

また、佐渡のトキも、国の特別天然記念物に指定されています。

富山の図柄入りナンバーは立山連峰とライチョウが描かれています

富山ナンバーのデザインのもとになっているのは、富士湾からみえる雪の立山連峰と、特別天然記念物で富山の県鳥になっているライチョウです。

富山県民にとっては、立山連峰こそが県民にとって慣れ親しんだ風景であるとの理由によって、この図柄が選ばれることになったようです。

石川ナンバーは白山と能登の里海の波

石川の図柄入りナンバーは、白山と能登の里海の波を石川県の形状で表したデザインになっています。

とてもシンプルなデザインですが、石川県の形状を知っている人にとっては分かりやすい図柄といえるでしょう。

金沢の図柄は雪つりと梅鉢紋がモチーフです

金沢の図柄入りナンバーは、加賀藩の家紋である梅鉢紋と、冬の風物詩となっている雪つりをデザインしたものになっています。

図柄はナンバーの上部だけとなっていますので、視認性は高くなっています。

中部地方は富士山・福井・豊田・春日井の4地域です

中部地方の図柄入りナンバーは、静岡県の「富士山」、福井県の「福井」、愛知県の「豊田」「春日井」の4つの地域で発行されます。

山梨県にも富士山ナンバーがありましたが、静岡県の富士山ナンバーはそれとは別のものです。

静岡県の富士山ナンバーは雄大な富士と豊かな田園がモチーフ

山梨県の富士山ナンバーが山梨県からみた富士の絵が描かれているのに対して、静岡県の富士山ナンバーは、太平洋側からみた雄大な富士山が描かれています。

富士山のふもとに描かれた花や緑は、朝霧高原や茶畑をイメージしているようです。

福井の図柄入りナンバーは恐竜が描かれています

福井の図柄入りナンバーは、あおり運転防止に効果がありそうな(?)恐竜がモチーフになっています。

ちなみに描かれた恐竜は、福井県勝山市から発見された新種の肉食恐竜である「フクイラプトル」だそうです。

豊田のナンバーは豊田スタジアムとグランパスくんが描かれています

Jリーグの名古屋グランパスの本拠地である豊田の図柄入りナンバーは、豊田スタジアムと名古屋グランパスの公式キャラクターである「グランパスくん」が描かれたデザインとなっています。

かなりにぎやかな印象のナンバープレートとなっています。

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春日井のモチーフは道風くんとサボテンキャラクター

春日井の図柄入りナンバーは、書道の街として有名な春日井市のキャラクターである「道風くん」と、サボテンのイメージキャラクターである「春日・日丸・井之介」が描かれています。

ナンバーの下側には、市の花である桜も描かれています。

近畿地方の図柄入りナンバーは「滋賀」「京都」「奈良」の3地域

近畿地方で発行される図柄入りナンバーは、滋賀県全域の「滋賀」、京都府全域の「京都」、奈良県全域の「奈良」の3種類になります。

滋賀は琵琶湖をイメージしたデザインになっています

滋賀の図柄入りナンバーは、日本最大の湖である琵琶湖をモチーフにして作成されています。

広大な湖に浮かぶひょうたんのような形をした島が描かれていますが、これは竹生島だと思われます。

ナンバーの右上には琵琶湖のシルエットが描かれ、そこには「Mather Lake」の文字も見えます。

京都の図柄入りナンバーのモチーフは花模様 天橋立・五重の塔

京都の図柄入りナンバーは、京都府の75%を占める山と日本三景の1つである天橋立が伝統的花模様で描かれています。

また、古都であることをイメージしやすい五重塔もナンバーの下側にデザインされています。

奈良は桜と紅葉がデザインのベースになっています

奈良の図柄入りナンバーは、桜と紅葉のデザインをベースに、奈良公園の鹿や五重塔などが描かれ、誰でも容易に奈良だとイメージできる図柄になっています。

淡い色使いであるにもかかわらず、華やかさを感じさせるデザインに仕上がっています。

中国地方は鳥取・福山・下関・山口の4地域で発行されます

四国地方で発行される図柄入りナンバーは、鳥取県全体の「鳥取」、広島県の「福山」、山口県の「下関」「山口」の4地域になります。

鳥取のモチーフは砂丘・大山・梨

鳥取の図柄入りナンバーは、誰もが鳥取と聞いてイメージする鳥取砂丘が描かれています。

また、山陰地方の独立峰として有名な大山や、鳥取の特産品である「二十世紀梨」などもデザインされています。

福山の図柄入りナンバーは広島東洋カープのデザイン

福山の図柄入りナンバーは、同県に本拠地を置くプロ野球球団である広島東洋カープのデザインになっています。

名古屋グランパスをイメージした豊田ナンバーと同様に、プロスポーツチームをイメージした数少ない図柄入りナンバーになります。

福山市は広島東洋カープのある広島県であることをアピールしたかったそうです。

下関はランドマークをデザインしたナンバーです

下関の図柄入りナンバーは、下関ランドマークがモチーフとなっています。

関門橋を中心に描き、花火や赤間神宮、海峡ゆめタワーなどがちりばめられたデザインになっています。

山口の図柄入りナンバーは秋吉台と錦帯橋のデザインです

山口県の図柄入りナンバーは、秋吉台と錦帯橋というご当地の名所が描かれたデザインになっています。

また、山口県のマスコットキャラクターである「ちょるる」も右上に登場しています。

四国地方は4つの件すべてで図柄入りナンバーが発行されます

四国地方の図柄入りナンバーは、徳島・香川・愛媛・徳島の4つのすべての県で発行されます。

徳島は阿波踊りをテーマにデザインされています

徳島の図柄入りナンバーは、徳島という地名から誰もが連想する阿波踊りがモチーフとなっています。

阿波踊りをする男女の姿が、シンプルな藍色のグラデーションでナンバープレートのなかに描かれています。

香川のナンバーは瀬戸内海とオリーブがテーマとなっています

香川の図柄入りナンバーは、瀬戸内海にかかる瀬戸大橋とオリーブを組み合わせた美しいデザインで描かれています。

ナンバーとしての見やすさにもこだわりがあるそうです。

ちなみに、香川県の小豆島は日本でのオリーブ発祥の地といわれています。

愛媛県はご当地キャラクター「みきゃん」と瀬戸内海のデザインです

みかんの名産地である愛媛県の図柄入りナンバーは、瀬戸内海から昇っていく朝日を大きなみかんに見立てて描いています

また、愛媛県のマスコットキャラクターである「みきゃん」が、大きなみかんの横から顔をだしています。

高知のナンバーは播磨屋橋とカツオのデザインです

高知の図柄入りナンバーは、江戸時代からあるとされている20mほどの長さの播磨屋橋と、高知県の魚であるカツオをモチーフにデザインされています。

ナンバープレートの右上には「高知屋」のロゴマークも入っています。

九州地方で発行される図柄入りナンバーは6種類になります

九州地方で図柄入りナンバーが発行されるのは、長崎県の「長崎」「佐世保」、熊本県全域の「熊本」、大分県全域の「大分」、宮崎県全域の「宮崎」、鹿児島県の「鹿児島」の、全部で6地域となります。

長崎のナンバーはステンドグラスをイメージしたデザインです

長崎の図柄入りナンバーは、キリスト教関連施設の多い長崎らしく、ステンドグラスをイメージしたデザインとなっています。

ステンドグラスのなかに描かれているのは、世界遺産を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や、平和祈念像などです。

佐世保のナンバーの図柄は長崎と全く同じデザインです

佐世保の図柄ナンバーのデザインは、長崎とまったく同じステンドグラスのデザインです。

違うのはナンバー上の「長崎」と「佐世保」の文字だけになります。

熊本はご当地キャラクターくまモンのデザインです

熊本の図柄入りナンバーは、全国的に知名度の高いご当地キャラクターである「くまモン」のデザインとなっています。

加藤家の家紋である蛇の目紋と細川家の家紋である九曜紋のなかに、くまモンが白いシルエットになっています。

大分の図柄入りナンバーは温泉をイメージしています

大分の図柄入りナンバーは、日本一の温泉どころであることをアピールするために温泉をイメージしたデザインになっています。

ナンバーの右上には「おんせん県おおいた」のロゴマークが配置されています。

宮崎ナンバーのタイトルは「ひなたと海」

宮崎の図柄入りナンバーは、「ひなたと海」というタイトルで、温暖な宮崎県をイメージした「ひなたロゴ」とビーチが描かれています

ひなたロゴは、「日本のひなた宮崎県」を象徴する、全国に宮崎県をアピールするためのロゴマークです。

鹿児島県は桜島をモチーフにしたデザインです

鹿児島県の図柄入りナンバーは、鹿児島のシンボルともいうべき桜島が堂々と描かれたデザインになっています。

県外の人が一目で鹿児島だと分かるように、あえて桜島をモチーフとした図柄にしたそうです。

参考記事:地方版図柄入りナンバープレート-国土交通省

文・山沢 達也

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