日産の軽自動車であるデイズは、スタイリングのよさと快適な乗り心地で人気になっています。
これからデイズを購入しようとする人が悩むのが、グレード選びではないでしょうか。
実際に購入するグレードは、予算と装備の違い比較することで決めることになると思います。
そのためには、グレードごとの価格や装備の違いを知ることが重要になります。
ここでは、日産デイズのグレードごとの装備の違いを徹底比較すると同時に、限られた予算のなかで上級グレードを購入するための方法などについて書いてみたいと思います。
日産デイズのグレードと価格の違いを比較
日産デイズのグレードは、基本的に「J」「X」「ハイウェイスターX」「ハイウェイスターG」の4種類になります。
「ハイウェイスターG」のみターボ仕様もあります。
価格は「J」が114万480円、「X」が128万9520円、「ハイウェイスターX」が141万8040円、「ハイウェイスターG」が148万5000円、「ハイウェイスターG ターボ」が149万5800円となっています。
売れ筋グレードは、「J」と「ハイウェイスターX」で、それぞれ25%ほどのシェアを占めているようです。
つまり、この2つのグレードで購入されるデイズの半分を占めるということです。
「J」と「X」の価格差は149,040円、「X」と「ハイウェイスターX」の価格差は128,520円、「ハイウェイスターX」と「ハイウェイスターG」の価格差は66,960円、「ハイウェイスターG」と「ハイウェイスターG ターボ」の価格差が10,800円となっています。
「J」と「X」や「X」と「ハイウェイスターX」の価格差が10万円オーバーなのに対して、「ハイウェイスターG」と「ハイウェイスターG ターボ」の価格差はわずかに10,800円しかありません。
なぜこのような価格差になっているのか、装備の違いから見て行くことにしましょう。
日産デイズの「J」と「X」の装備の違いを比較してみましょう
まずは、デイズのベーシックグレードである「J」と「X」の装備の違いを見て行くことにしましょう。
外観に関しては両グレードに差はなく、見た目だけでグレードを判断するのは困難です。
内装に関しては、シート周りに運転席シートリフター、助手席のシートバックポケット、助手席シートアンダーボックスといった差別化がされています。
シートの表皮そのものは同じものになっています。
また「X」は、エアコン吹き出し口、センターベントノブ、センタークラスターサイド、シフトノブなどがシルバーフィッシャー処理にて装飾されています。
エアコンは「J」がマニュアル式なのに対して、「X」は、オートエアコンが標準装備となっています。
外気温時計も「X」にだけメーターディスプレイ内に装備されています。
運転席周りでは、「X」のみハンドルがチルト式になっており、プッシュ式エンジンスターター、インテリジェントキーなどの装備で差別化されています。
安全やメカニズム関連の装備では、減速時にバッテリーを充電できるバッテリーアシストシステムやアイドリングストップなどが「X」に装備されています。
「J」の燃費がJC08モードで23.0km/Lなのに対して、「X」が25.8km/Lとなっているのは、アイドリングストップの有無によるものだと思われます。
視界周りでは、駐車時にクルマの周囲を上方から眺めているように見えるアラウンドビューモニターや、ディスプレイ付自動防眩式ルームミラーなどが「X」には装着されています。
また、ウインドウも「J」が普通のUVカット(紫外線カット)ガラスなのに対して、「X」はさらに車内の温度上昇を防ぐIRカット(赤外線カット)ウインドウになっています。
外観的な違いのない「J」と「X」ですが、内装や安全及びメカニズム関連では大きな違いがあることがお分かりになるかと思います。
これだけの装備の違いがあれば149,040円の価格差は十分に納得のできるものですが、軽自動車にそこまでの装備は必要ないと考える人も多いのか、実際には「J」の方が売れているようです。
デイズの「X」と「ハイウェイスターX」の大きな違いは外観
次に「X」と「ハイウェイスターX」の装備の違いを比較してみたいと思います。
この2つのグレードの装備の違いは主に外観で、「ハイウェイスターX」はエアロパーツやアルミホイールなどが装備されることによってスポーティーな外観になっています。
エアロパーツとしては、フロントエアロバンパー、サイドシルプロテクター、リアエアロバンパー、ルーフスポイラーなどが「ハイウェイスターX」に装着されています。
タイヤやホイールのサイズはどちらも155/65R14で変わりませんが、「ハイウェイスターX」のみアルミホールが標準装備になります。
ヘッドランプが「X」はハロゲンなのに対して、「ハイウェイスターX」はバイキセノンヘッドランプが標準装備となっています。
また、フォグランプやLEDフロントアクセントランプ、ハイビームアシスト、オートライトシステムなども「ハイウェイスターX」にのみ装備されています。
内装では、「ハイウェイスターX」のハンドルが本革巻になったり、タコメーターが装備されたりするていどで、それほど大きな違いはありません。
このように、「X」にくらべて外回りがだいぶグレードアップとなる「ハイウェイスターX」ですが、価格差は128,520円となっています。
エアロパーツやアルミホイール、ライトまわりの装備が充実していることを考えると、この価格差は十分に納得のできるところです。
「ハイウェイスターX」と「ハイウェイスターG」の違いはタイヤサイズ
「ハイウェイスターX」に、軽自動車としては十分すぎるほどの装備が装着されていますので、最上級グレードの「ハイウェイスターG」といえども、それほど多くの装備が追加されているわけではありません。
主な違いは、タイヤとアルミホールのサイズで、「ハイウェイスターX」が155/65R14なのに対して、「ハイウェイスターG」は165/55R15とワンサイズ太く大きなものになっています。
それだけの違いで、価格差が66,960円もあるのは、ちょっと割高に感じるかも知れません。
デイズのターボ車は価格差がわずか10,800円ととてもお買い得
「ハイウェイスターG」のターボとノンターボを比較した場合、違いはエンジンのみで、装備的にはクルーズコントロール用のステアリングスイッチが追加された程度です。
驚きなのはその価格差で、エンジンにターボが追加されているにもかかわらず、10,800円の価格差しかありません。
これだけの価格差しかないのであれば、「ハイウェイスターG」のノンターボ仕様を買う理由はないといっていいでしょう。
確かに、ノンターボの燃費が25.8km/Lなのに対して、ターボ車の場合は23.2km/Lとなってしまいますが、動力性能はターボ車の方が圧倒的に高くなりますので快適に走行できます。
そう考えると、「ハイウェイスターG」というのはターボ仕様が標準で、何らかの理由でターボ車には乗りたくないという人だけが、割高であるにもかかわらずあえてノンターボの「ハイウェイスターG」を選択するのだと思います。
限られた予算で上級グレードの日産デイズに乗る方法
いくらでも予算があるのであれば、何も考えずに上級グレードを購入すればいいのでしょうが、大抵の人は限られた予算のなかでグレード選びをすることになります。
ここでは、同じ予算でワングレード上のデイズに乗るための方法について考えてみたいと思います。
まず、普通に考えられるのが値引き額の上乗せです。
普通に日産のディーラーから見積もりをもらった場合、せいぜい10万円程度の値引き額になると思います。
しかし、ライバル車種であるワゴンRやムーヴ、N-WGNなどと競合させることによって、付属品を含めて15万円程度までの値引き額を引き出すことはそれほど難しくないと思います。
「J」を購入予定であった人が、上級グレードの「X」を購入しようと思った場合、価格差は149,040円ありますから、値引きを5万円上乗せした程度では、その差は埋まりません。
そこで、いま乗っているクルマの査定額をアップさせることで、その差を埋めることを考えてみるといいと思います。
ディーラーにそのまま下取りにだすときとくらべて、複数のクルマ買取り専門店に査定をしてもらって比較をすると、平均で15万円程度は高く売れるといわれています。
もしあなたがいま乗っているクルマに十分な残価が残っているのであれば、買取り専門店で査定をしてもらうことをおススメします。
値引き額のアップとの合わせ技で、149,040円程度の価格差であれば十分に埋めることができるかも知れません。
複数の買取り専門店に査定をしてもらうには、一括査定サイトを利用すると便利です。