2017年10月に新型の日産リーフが発売されました。
電気自動車の課題であった航続距離も、40kw/hの大容量バッテリーを搭載することによって、JC08モードで400kmを実現しています。
旧型リーフの航続距離は280kmでしたから、飛躍的に伸びていることになります。
また旧モデルで問題になっていたバッテリーの容量低下の問題も改善され、新型では「8年16万キロ」までのメーカーによるバッテリー容量保証がつけられています。
また、旧型であまり評判のよくなかったエクステリアのデザインも新型では一新され、非常にスタイリッシュでカッコいいクルマに仕上がっています。
ここでは、これから新型リーフの購入を検討している人のために、グレードごとの仕様や価格などを比較してみたいと思います。
新型日産リーフのグレードは3種類になります
新型日産リーフは、3つのグレードに分けられています。
ベーシックグレードである「S」、中間グレードである「X」、上級グレードである「G」になります。
どのグレードも基本的な走行性能などに違いはなく、主に装備の違いよってグレード分けされています。
価格は「S」が3,150,360円なのに対して「X」は、3,513,240円と362,880円ほど高くなっています。
さらに上級グレードの「G」は、3,990,600円となっており、「X」とくらべてさらに477,360円高くなっています。
これらの価格差を考えた場合、売れ筋になるのは中間グレードの「X」であると思われます。
グレード「S」と「X」の装備の違いは?
新型リーフのベーシックグレードである「S」と中間グレードである「X」には362,880円の価格差があるわけですが、実際の装備にはどういった違いがあるのでしょうか?
内装に関しては、シート地に違いがあります。
「S」がメッシュフラットトリコットなのに対して、「X」はより高級感のある織物(バイオPET)となっています。
また「S」の場合は、シートバックポケットも省略されています。
センタークラスターやセンターコンソールなども「S」がダークメタリックなのに対して、「X」はピアノ調ブラックでより高級感があります。
ステアリングも、「S」がウレタン製なのに対して、「X」は本革巻となっています。
ステアリングスイッチは、「S」がメーターディスプレイ・コントロールとクルーズコントロールだけなのに対して、「X」はさらにオーディオやハンズフリーフォンのスイッチが追加されています。
スマホなどの充電に便利なUSB電源ソケットも「S」では省略されています。
オーディオ・ナビ関連では、「S」がオーディオレスなのに対して、「X」では地デジ内蔵の7インチワイドディスプレイナビや、ハンズフリーフォン、ボイスコマンド、DVD・CD再生プレイヤーなどが標準装備となっています。
エアコンも、「S」がダイヤル温調式のフルオートエアコンなのに対して、「X」はナビ画面内でプッシュ操作のできるフルオートエアコンとなっています。
また、「X」には、リモート式で乗る前にエアコンをつける機能などが搭載されています。
外装や安全装備に関しては、「X」にバックビューモニターが装備されるのと、サイドミラーにターンランプがつく程度で、大きな違いはないようです。
つまり、ベーシックグレードである「S」と中間グレードである「X」の主な違いは内装であり、その中でも大きく異なるのはシートなどの素材やオーディオ・ナビ関連ということがいえます。
これらの装備の違いを考えた場合、362,880円という価格差にそれほど割高感はありませんので、「X」が売れ筋グレードとなることは間違いなさそうです。
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リーフの最上級グレードである「G」に追加される装備
中間グレードでは「X」にくらべて、価格的に477,360円高くなる「G」には、さらに贅沢な装備が搭載されることになります。
まずヘッドランプですが、「X」以下のグレードがハロゲンなのに対して、「G」の場合はLEDタイプが標準装備になります。
さらにヒーター付きドアミラーや、プロパイロットパーキングなども「G」だけに搭載される装備となります。
また、駐車をするときに上空から眺めているようにモニターできる、インテリジェントアラウンドビューモニターも標準で装備されています。
パーキングブレーキも、「X」以下のグレードが足踏み式なのに対して、「G」は電動パーキングブレーキが装備となっています。
シートなどの内装の質感に関しては「X」と変わりません。
空調関係で「G」だけに装備されているのは、プラズマクラスター機能(肌保湿・除菌機能付き)のみです。
また、オーディオ・ナビ関連に関しても「X」とくらべて特に差別化はされていないようです。
外観で「X」以下のグレードと大きく変わるのはタイヤサイズとホイールです。
「S」と「X」が205/55R16サイズのタイヤを装着しているのに対して、「G」は215/50R/17とひと回り太いタイヤになり、ホイールも16インチから17インチにサイズアップになったうえでアルミホイールが標準装備となります。
安全装備に関しては、「G」は他のグレードにくらべて非常に充実しています。
フロント及びバックソナーや、踏み間違い衝突防止アシスト、BSW(後側方車両検知警報)、RCAT(後退時車両検知警報)、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)、インテリジェントDA(ふらつき警報)、インテリジェントクルーズコントロールやハンドル支援を行うプロパイロット機能など、最新の安全装備が標準で搭載されています。
こうしてみると、「X」と「G」の主な違いは、タイヤ&ホイール、LEDヘッドランプ、最新のインテリジェンスな安全装備ということになります。
これらの装備の違い対して、477,360円の価格差受け入れることができるかどうかは、その人の安全に対する意識の持ち方によって変わってくると思います。
同じ予算で1つ上のグレードのリーフに乗るための方法
リーフには3つのグレードがありますが、それぞれ1つ上のグレードを購入するためには、362,880円、477,360円といった価格差をどう埋めるかということを考えなければいけません。
「X」を購入するだけの予算しかない人が、477,360円もの価格差がある「G」を購入するというのは、かなり厳しいかもしれません。
しかし、「S」を購入する予定であった人が、同じ予算で「X」を購入することは十分に可能であると考えられます。
なぜなら、「S」はオーディオレスとなっているため、実際に購入する際には「オーディオ・ナビ」をオプションで装着しなければならないからです。
ディーラーオプションで「オーディオ・ナビ」やバックモニターを取り付けると、20万円ほどかかってしまいます。
そうなると、362,880円あった「S」と「X」の価格差は、実質的には16万円程度しかないことになります。
この程度の価格差であれば何とかなりそうです。
クルマの買取り専門店をうまく活用すれば価格差は埋められる
少ない予算で上級グレードに乗るためには、値引き交渉なども有効な場合がありますが、発売直後である新型リーフにそれを期待することは難しいでしょう。
そうなると、ポイントとなるのは下取り車です。
多くの人は、新車を購入するときにこれまで乗っていたクルマを、ディーラーにそのまま下取りにだしていると思います。
しかし、ある調査によると複数のクルマ買取り専門店などを競合させると、下取りにだすときにくらべて平均して16万円も査定額が高くなるというデータが出ているのです。
つまり、あなたがいま乗っているクルマを、ディーラーにそのまま下取りにだす場合にくらべて16万円高く売ることができれば、新型リーフの「S」と「X」の実質的な価格差である16万円は十分に埋めることができるわけです。
新型リーフの中間グレードである「X」を購入したいけれども、予算的に「S」しか購入できないという人は、ぜひ複数の買取り専門店に持ち込みをして査定を受けてみるといいでしょう。
複数の買取り専門店に査定をしてもらうには、一括査定サイトを利用すると便利です。