車の一括査定サイトを利用して買取業者をお互いに競争させることによって、マイカーの売却額を大幅にアップさせることが可能になります。
しかし、業者によっては他の業者の金額を気にしてなかなか見積もりを提出してこないところがあります。
いったいそれは、どのような理由があって提出を拒むのでしょうか?
先に見積もりを出すと不利になる?
ジャンケンをする時には、みんなが一斉に行います。
ところが、1人だけ後から出せば、100%の確率で勝てます。
いわゆる後出しジャンケンというやつですね。
一括査定サイトに参加している業者は、サイトからお客を紹介された時点で、同時に他の業者にも同じ連絡が行っていることを理解しています。
そうなると、もし自分が先に見積もりを出してしまうと、その金額を他の業者の値引き材料にされかねないので警戒をしているわけです。
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業者は当て馬にされるのを嫌います
このように、自分の見積が他の業者との交渉の材料にされることを、業界用語で「当て馬」といいます。
どうしてもその車を買取したいと思ったならば、どう考えても他の業者の見積が出揃ったタイミングが一番おいしいということになります。
一括査定サイトから紹介された車の買取業者が、なかなか見積もりを出さない時には、そういった思惑があるのだということを理解してください。
決して、あなたの車を買いたくないわけではないのです。
最初のアポで客の反応で戦略を変える営業マン
しかし、見積もりを提出しないことには、せっかく一括査定サイトから紹介されたお客様に車を売ってもらうことができません。
そこで、各業者はさまざまな駆け引きの元に見積もりを提出するタイミングを狙っているわけです。
競争になった場合は、後出しジャンケンの理屈で最後に見積もりを出したほうが有利であるというお話をさせていただきましたが、その一方で、最初に見積もりを提出した業者に売却してしまうお客も少なくないという事実があります。
百戦錬磨の営業マンの話術にハマってしまうケース
話術に自信のある営業マンは、一番乗りでお客様の家まで訪問し、言葉巧みに相手をその気にさせて一気に契約まで持って行ってしまいます。
実際に、そういったケースが多いからこそ、一括見積もり査定に申し込みをすると、各業者から我先にと電話がかかってくることになるのです。
百戦錬磨の営業マンは、まっさきに相手とアポを取ることによって、瞬時に相手の性格を見抜きます。
そのまま一気に押せば他の業者の見積もりを取らせることなく一気に契約までもっていけそうだと判断したら、「いま決めていただければ、この金額で買わせていただきます」という殺し文句で攻めるわけです。
逆に、このお客はちょっとしたたかな感じがすると思えば、少しテンションを下げて慎重になります。
なるべく見積もりを出すのを先延ばしして、後出しジャンケンに持ち込む作戦に変更するわけです。
営業マンたちは1日に何度も車を売りたいというお客と接することで、こういったスキルが自然と磨かれて行くのだろうと思います。
そういった車買取りの猛者たちと対峙しつつ、自分の車をもっとも有利な条件の会社に売却しなければならないわけですから、気を引き締めて対応しないとあとで後悔することになりかねません。
関連記事:中古車買取り専門店の営業マンのセールストークがすごすぎる!
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買取り業者の話術にハマらない対応方法
一括見積もりサイトを使って自分の車をなるべく高く売るためには、まず一番最初にかかってくる電話に圧倒されないことです。
まずは、かかってくる電話に1社ずつ冷静に対応をして、まずは年式や走行距離などをもとにした概算の買取額を提示してもらいましょう。
参考記事:電話攻勢に負けない一括査定サイトでしっかりと車を高く売る方法
意図的に出張査定で業者を鉢合わせにする
概算の段階で見積もり提示を拒否するような業者がいたら、候補から外してしまってかまいません。
そして、いくつかの業者の概算での査定額が出揃ったところで、買取額上位2~3社を同じ日時に出張査定を依頼します。
つまり、業者同士をあえて鉢合わせ状態にするわけです。
そして、その場で実車を見た上での最終買取り額を一斉に提示してもらうのです。
そうすることで、業者も後出しジャンケンにやられる心配がないので、各社とも自社のベストプライスを提出してくるはずです。
その中から、自分の車を一番高く評価してくれた業者を選ぶようにすればいいのです。
そうすれば、買い取ることが出来なかった業者としても、自社のベストプライスを出して負けたわけですから、ある程度は納得してくれるはずです。
1社だけを出張査定に呼ぶのは絶対にNG
気の弱い人ですと、業者を何社も出張査定させるのは申し訳ないという理由で、概算の査定額が一番高かった業者1社呼んだりします。
しかし、これは絶対にやってはいけません。
ライバルが不在となれば、業者は一気に強気になります。
概算で出してもらった査定額からは想像もつかないような、低い買取額になってしまう可能性も否定できません。
相手は百戦錬磨の査定のプロですから、実車を見てあれこれ難癖をつけて査定額を下げるのなどはお手のものです。
また、悪質な業者になると概算見積もりのときにあえてダントツに高額な査定額を提示しておいて、自分の会社1社だけが出張見積に呼ばれた際に屁理屈をこねて一気に安い金額の買取額を提示したりします。
そういったことにならないためには、やはり出張見積に最低でも2社以上呼ぶことが大切になります。
業者に気を使って1社だけ呼んだ結果、悪徳業者の餌食になってしまったのでは泣くに泣けません。
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