車の査定は雨の日だと甘くなるというのは本当か?都市伝説か?

傘をさす女性と車車の査定を受ける際には雨の日を選んだ方が、査定額がアップしやすいなどといわれます。

理由として、雨の日は査定を依頼に来る人が少ないのでノルマ達成のために甘くなるとか、雨のせいでボディの傷などを見逃しやすいなどがあげられているようです。

しかし、実際に雨の日に車の査定が甘くなるなどということがあるのでしょうか?

ただの都市伝説ではないのでしょうか?

真実かどうか、実際に車の査定をする人の心理状態から検証してみたいと思います。

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雨の日はノルマ達成のために査定が甘くなる?

雨の日に査定が甘くなる理由としてよくあげられるのが、雨の日は査定を受けに来る人が少ないのでノルマを達成させるために査定が甘くなるというものです。

しかし、これは明らかに間違いだと思います。

確かに買取り店の担当者にはノルマが課せられていることが多いのですが、その多くはあくまでも月単位であったり四半期単位であったりします。

1日単位でノルマを課すような買取り店は、非常に少ないと考えていいと思います。

ノルマが月単位や四半期単位ということであれば、あえて雨の日に査定を甘くしてまで買い取る意味はないということになります。

また、買取り店によっては、ノルマを台数ではなく利益で課すところも多いようです。

そういった利益でノルマを課すようなお店ですと、雨の日にあえて査定を甘くして薄利で買取りをする意味がなくなってしまいます。

このような理由から、雨の日には担当者のノルマ達成のために査定が甘くなるというのは、まったく根拠のないデマということがいえるでしょう。

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雨の日にはボディの傷が見えにくくなるので査定に有利?

車の査定においては、ボディに小キズやへこみなどがあると減点対象になります。

雨の日には、車のボディが濡れているのでそういった小キズやへこみを見逃しやすいので、査定が甘くなるとの説があります。

しかし、仮にも彼らは査定のプロです。

そんな彼らが、雨の日だからといってそんな初歩的な見逃しをするというのは、考えにくいことです。

逆に、人間の心理として、雨の日で見えにくいからこそしっかりとチェックしようという気になるのではないでしょうか?

泥水の中を走る車また、査定が甘くなるどころか、雨の中を走ってきてボディに泥はねなどがあったりすると、車全体のイメージが悪くなる可能性すらあるわけです。

ボディの汚れなどは基本的にマイナス査定とはならないはずですが、査定をする人もやはり人間です。

天気のいい日にピカピカにワックスがけされた車を査定するのと、雨の日にドロドロの車を査定するのとでは、どちらがテンションが上がるでしょう?

あくまで人間の心理なので微妙な部分はありますが、本来ならば減点しないようなごくわずかなキズなどでもマイナス評価にされてしまう可能性もあるわけです。

このような理由から、雨の日に査定を受けると小キズや小さなへこみが見えにくくなるので査定が甘くなるというのは、ありえないと考えていいでしょう。

参考記事:車の査定ではここがチェックされる!~プロの中古車の評価方法

ウソの情報であっても広まってしまうネット社会

これまで説明してきましたように、雨の日に買取り店に車を持ち込んだからといって必ずしも査定が甘くなるわけではありませんし、むしろ不利になる可能性すらあります。

特に梅雨時や9月の長雨の時期などには、毎日のように雨が続くことがあります。

そういう時期に、買取り店が毎日のように甘い査定をしていたら会社は利益を出すことができずにつぶれてしまうことでしょう。

彼らは晴れの日であろうが雨の日であろうが、会社で決められた基準をもとに淡々と査定の業務をするはずです。

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また、仮に雨の日に本当に車の査定が甘くなることがあったとしても、天気予報を見ながらあえて雨の日に買取り店に出向くというのもナンセンスすぎます。

雨の少ない12月や1月に車を売りたい人が、雨が降る日を待っていたら車を売るタイミングを逃してしまうことでしょう。

車の査定を受けるタイミングというのは、多くの場合車の買い替えを考えるときです。

下取り車の査定をしてもらうタイミングで、新しく買う予定の車の試乗などをする人もいるでしょう。

査定が甘くなる可能性があるからといって、あえて雨の日を選んで試乗に行く人はいないと思います。

このように、雨の日に車の査定が甘くなるというのは、ただの都市伝説であり、まったく根拠のない話なのですが、そういったウソの情報であってもあたかも本当のことのように広まってしまうのがネット社会の怖さでもあります。

ちょっと疑ってかかれば、ウソであることはすぐに分かることなんですけどね。

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