軽自動車は5万kmを超えると査定が一気に安くなるというのは本当か?

紺色のアルトと運転席軽自動車は、5万kmを境に査定額が一気に下がるという噂があります。

また、普通車が10万kmを超えると査定額が大幅に下がるという噂もあります。

これらの噂は本当なのでしょうか?それともただの都市伝説なのでしょうか?

普通車に10万kmはともかく、軽自動車の5万kmという数字は、評価が下がるにしてはあまりにも短い走行距離であるといえます。

そもそも、高度な技術で制作された日本の車が、5万km程度でガタが来るなどと言うことはにわかには信じがたいことです。

ここでは、実際の軽自動車の売却事例をもとに、5万km未満の車と5万kmオーバーの車の買取り価格に、どれほどの違いがあるのかについてみていきたいと思います。

参考記事:軽自動車の買取価格を車種別に比較~査定額が一番高いのは?

5年落ちの軽自動車の査定は5万kmを境に劇的に変わるか?

2回目の車検のタイミングで車を売る人も多いと思います。

そのタイミングがまさに5年落ちということになります。

5年落ちの車であれば、普通の使われ方をしていれば走行距離は5万km前後になるものです。

ここでは、5年落ちの軽自動車の走行距離が5万km未満のときと5万kmオーバーのときで、どの程度査定額に差が出るものなのかについて、実際の買取り実例をもとに検証してみたいと思います。

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・走行距離3万2000kmのアルトが27万円

この事例は、2009年式のスズキアルトを2014年に売却したときのものです。

走行距離は3万2000kmと、5年落ちの車としては比較的少ない方だと思います。

このアルトを4社に査定してもらった結果、27万円、26万円、25万円、20万円という提示額になりました。

1社だけ20万円と低い金額ですが、残りの3社は27万円~25万円と金額が拮抗していますので、このあたりの数字が相場なのだと思います。

・6万8000km走った5年落ちアルトが30万円で売れた事例

茶色のアルト次は、同じ5年落ちでも5万kmを超えたアルトの買取り事例を取り上げてみたいと思います。

2008年式アルトを、2013年に査定を受けたときの事例です。

走行距離は6万8000kmと5年落ちにしてはだいぶ走り込んでいる印象があります。

このアルトを2社が査定した結果、30万円、10万円と大きな差が出ました。

先ほどの事例は3万km台で27万円でしたから、6万8000kmのアルトが30万円というのはかなりの高評価ということがいえます。

ただし、査定を受けた2社の間で20万円もの差がついた点は少し気になるところです。

いずれにしても、この事例を見る限りにおいては、5万kmをオーバーした軽自動車の査定が一気に低くなるということはなさそうです。

・5万3000kmのアルトが12万円の査定額

この事例は、5万kmを少しだけ過ぎた5年落ちアルトの買取り事例です。

走行距離は5万3000kmと、5年落ちの車としては相応の距離だと思います。

このアルトを2社に買取り価格を提示してもらったところ、12万円と3万円という結果になりました。

こちらも、2社の間でかなりの開きが出ています。

この数字だけを見ると、本当に5万kmを超えた軽自動車の査定額は一気に下がると思ってしまいがちですが、この車はディーラーに下取り査定を依頼したときに値がつかないといわれた車で、あまり状態が良くなかった可能性があります。

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7年落ちの軽自動車の5万km前後の査定額を比較

先ほどは、5年落ちのスズキアルトの買取り事例をもとに、5万km未満と5万kmを超えた場合の査定額について比較検証をしてみました。

今度は、7年落ちのダイハツミラを事例に取りあげ、実際に5万kmに満たない車両と5万kmをオーバーした車両で、本当に査定額が一気に下がるのかどうかを見ていきたいと思います。

・7年落ち2万4000kmのダイハツミラの買取り額が40万円

この事例は、2003年式ダイハツミラを7年落ちとなる2010年売却したときのものです。

走行距離は2万4000kmと7年落ちの車にしては非常に少なくなっています。

このダイハツミラを4社に買取り店に査定をしてもらった結果、一番高い業者が40万円を提示しました。

7年落ちの軽自動車にしてはかなりいい評価といえますが、やはり走行距離が2万km台という点が大きくプラスになっているものと思われます。

・5万8000km走行の7年落ちミラが21万円の査定額

この事例は、先ほどと同じ7年落ちのダイハツミラですが、走行距離が5万8000kmと5万kmを少しオーバーした車両になります。

2004年式を2011年に売却しています。

走行距離は5万kmを超えてはいますが、7年落ちの車としてはほぼ標準的な距離となっています。

このダイハツミラを3社に査定依頼した結果、最高提示額は21万円となりました。

この金額は、7年落ちの軽自動車としては十分に満足すべき数字で、この結果をみた限りでは、5万kmをオーバーしたことによる大幅なマイナス評価はないように思われます。

先ほどの事例の40万円という金額とくらべると確かに見劣りはしますが、7年落ちで2万km台というのは、あまりにも条件が良すぎるために単純な比較はできません。

・走行距離7万4000kmの7年落ちミラを25万円で売却

薄紫色のダイハツミラこの事例は、2004年式のダイハツミラを7年落ちとなる2011年に売却したときのものです。

走行距離は7万4000kmと、7年落ちにしては若干距離が伸びている印象です。

このダイハツミラを4社が査定した結果、最高買取り価格が25万円で、最低買取り価格が5万円となりました。

なんと、最高と最低の買取り価格に20万円もの差がついてしまっています。

当然、オーナさんは25万を提示した業者に売却をしていますが、先ほどの5万8000kmのミラよりも結果的に高く売れたことになります。

業者間で、なぜこれほどの金額差になったのかは謎ですが、複数の買取り店に査定をしてもらうことによって、5万kmを超えた軽自動車であっても十分に高い査定額を提示してもらえる可能性があるということがこの事例から分かると思います。

まとめ

軽自動車は5万kmをオーバーすると査定額が一気に低くなるという噂が本当かどうかを、実際の買取り事例をもとに検証をしてみました。

車の買取り価格は、車種や走行距離、年式といったもので単純に算出できるものではありませんので、今回の検証はあくまでもアバウトなものとなっています。

このアバウトなデータをもとに検証をした結果では、5万kmをオーバーした軽自動車であっても、特に査定額が大幅に下がるという印象はありませんでした。

軽自動車といえども、日本の高い技術で作られた車が5万km程度で価値がなくなるほどガタが来るなどということは考えにくいことです。

これらのことから、5万kmを超えた軽自動車の査定額が一気に低くなるというのは、根拠のない都市伝説と考えてよさそうです。

また、今回の検証で感じたことは、走行距離が多めの車ほど業者間の査定額にバラつきがあるということです。

やはり、車の査定を受けるときには1社だけではなく複数の業者に見てもらって比較をするということが大切になります。

複数の業者に査定をしてもらうには、一括査定サイトが大変便利です。

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