軽自動車の世界に「軽ワゴン」というジャンルを生み出し、長年スズキの看板車種であり続けたのがスズキワゴンRです。
6代目となる今でもワゴンRの人気は健在で、2017年のモデルチェンジ後も中古車市場では安定した評価を得ています。
ここではそんなスズキワゴンRの5年落ち、10年落ちの買取価格や下取り相場に関して、走行距離や年式などのデータ別に事例を紹介してみたいと思います。
1.スズキワゴンRの下取り相場や買取り価格に関する基本データ
スズキワゴンRの査定を受けるときに知っておきたい2019年度の下取り額や買取り専門店での相場に関する基本データを一覧として紹介します。
走行距離は年式相応で、グレードは3年落ち~5年落ちがFZ、6年落ち~10年落ちまでがFXリミテッドを想定して算出しています。
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1-2 ワゴンRの年式別下取り相場の一覧
ワゴンRの年式別の下取り相場を、年式別に一覧にしています。
走行距離は1年あたり1万kmで想定しています。
- 10年落ち…7万円~9万円
- 9年落ち…10万円~13万円
- 8年落ち…14万円~19万円
- 7年落ち…20万円~27万円
- 6年落ち…26万円~35万円
- 5年落ち…32万円~42万円
- 4年落ち…42万円~57万円
- 3年落ち…51万円~67万円
1-2 買取専門店で査定を受けるときの年式別相場の一覧
こちらは下取りではなく、クルマ買取専門店でワゴンRの査定を受けた場合の買取り価格を一覧にしています。
※ナビクルの2019年データより
一般に、下取りよりも買取り専門店での査定額の方が高くなる傾向があります。
- 10年落ち…12万円~16万円
- 9年落ち…15万円~20万円
- 8年落ち…19万円~25万円
- 7年落ち…25万円~34万円
- 6年落ち…31万円~42万円
- 5年落ち…37万円~50万円
- 4年落ち…48万円~64万円
- 3年落ち…56万円~75万円
一覧表を見てお気づきの通り、クルマの査定額といのは買取りをする業者によって驚くほど違ってきます。 ここに記載したワゴンRの査定額は、あくまでもおおまかな目安とお考えください。 車検の切れ目となり、売却を検討する人が多くなる5年落ちでの買取り価格を知ることで、実際にワゴンRがどれくらいの金額で売れるのかについてある程度の目安になるかと思います。 ここでは、5年落ちのワゴンRに絞って、査定額が高かった事例と低かった事例について比較してみたいと思います。 同じ5年落ちのワゴンRでも車の状態によって買取り価格に大きな差が出るということが理解できるかと思います。 この事例は、2013年式のワゴンRスティングレー X(4WD)を5年落ちで売却した事例になります。 走行距離は、2万2千kmと年式にくらべて非常に少なくなっています。 このワゴンRを3社の買取り専門店が査定をした結果、95万円、78万円、65万円という提示額になりました。 5年落ちワゴンRの買取り価格が95万円というのは非常に高いといえます。 走行距離が2万2千kmと少ない点や、グレードがスティングレー Xの4WDであった点が高く評価をされたのかも知れません。 売却地は北海道ですので、特に4WDの評価が高くなる傾向にあるようです。 こちらは、買取り価格が低かった事例になります。 2013年式ワゴンRのFXグレードを、2018年に売却したときのものです。 走行距離は15万3千kmと、5年落ちのクルマとしてはかなりの過走行車となります。 このワゴンRを2社で査定を受けたところ、1社が5万円、1社が3万円という提示になりました。 年式としてはまだまだ新しいワゴンRですが、さすがに5年落ちで15万kmオーバーだと評価はかなり低くなってしまうようです。 クルマの査定額は走行距離で大きく変わります。 人気のワゴンRといえども、それは変わりません。 ここでは、5年落ちのワゴンRの買取り価格を走行距離別に比較してみたいと思います。 こちらは、走行距離が8千kmと5年落ちとしては非常に少ない事例になります。 1年あたり1600kmほどしか走っていなかったことになります。 グレードは2013年式のFXリミテッドで、修復歴などはありません。 この走行距離の少ないワゴンRを4社で査定をしたところ、67万円、60万円、58万円、55万円という提示額になりました。 5年落ちワゴンRの買取り価格が67万円というのは、かなりの高額査定ということがいえます。 やはり、走行距離が8千kmと少ない点がプラス評価になっているのだと思います。 こちらは、走行距離が5万3千kmと、5年落ちとしてはほぼ標準的なワゴンRの売却事例となります。 売却地は兵庫県で、事故による修復歴などはありません。 グレード的にはベーシックグレードのFXですが、ナビが装着されているなど装備は充実しています。 このワゴンRを3社の買取り専門店が査定をした結果、48万円、43万円、38万円という提示額になりました。 走行距離が標準的な5年落ちのFXグレードの買取相場は30万円~40万円となりますので、48万円であれば十分に満足のいく査定結果ではないかと思います。 この事例は、走行距離が16万3千kmと、5年落ちとしては相当に走り込んでいるワゴンRスティングレーX(アイドルストップ付き)のものです。 5年落ちで16万kmオーバーというと、1年あたり3万2千km以上走っていることになりますので、かなりの過走行ということになります。 この過走行な2013年式ワゴンRスティングレーXを4社が査定をしたところ、38万円、25万円、18万円、15万円という結果になりました。 5年落ちではありますが、過走行ということで、各社の評価が大きく分かれた感じです。 一番高いところと安いところで、23万円もの差が生じています。 このことから、クルマを売却するときには複数の買取り業者から見積もりを取ることが重要であることがお分かりになるかと思います。 スポンサーリンク 同じ5年落ちのワゴンRであっても、グレードが異なればもともとの価格に差があるために、買取り価格にも差が生じることになります。 ここでは、5年落ちのワゴンRの買取り価格が、グレードによってどう変わるのかについて、事例をもとに見ていきたいと思います。 この事例は、ワゴンRの上級グレードであるスティングレーXを5年落ちで売却したときのものです。 走行距離は5万1千kmと、ほぼ年式相応となっています。 売却地は佐賀県で、修復歴などはありません。 フルセグナビを装着しているなど、装備的にも充実しています。 このワゴンRスティングレーXを、3社に査定をしてもらった結果、67万円、58万円、55万円となりました。 走行距離が5万kmということを考えますと、67万円の買取り価格は満足すべき結果といえそうです。 こちらは、2013年式ワゴンRのベーシックグレードであるFXを、5年落ちで売却したときの事例になります。 走行距離は5万3千kmとなりますので、5年落ちとしてはほぼ標準的な距離といえます。 査定を受けたのは茨城県で、修復歴はありません。 こちらのワゴンRを5社に見積もりをしてもらったところ、44万円、40万円、38万円、35万円、30万円という結果になりました。 グレードがFXであることを考えると、44万円の買取り価格は十分ではないかと思われます。 また、一番高い業者と安い業者に14万円もの差が生じています。 同じクルマであっても業者によって評価は変わってきますので、少しでも高く売るためには、なるべくたくさんの業者に査定を受けることがとても大切です。 人気のワゴンRといえども10年落ちでは二束三文の査定額になってしまうと思いがちですが、実際にはそんなことはありません。 さまざまな条件によっては、思った以上の高額で売却できることもあります。 実際に10年落ちのワゴンRがいくらで売れたのかを、実例をもとに見て行くことにしましょう。 ここでは、10年落ちのワゴンRが高く売れた事例と安くなってしまった事例を紹介してみたいと思います。 10年落ちの場合、ほとんど価値がなくなってしまうケースと、思った以上に高く売れるケースがあることがお分かりになると思います。 こちらは、2008年式ワゴンRのFX-Sリミテッドを、10年落ちで売却したときの事例です。 走行距離は14万kmと、10年落ちということを考慮しても、かなりの過走行となっています。 この10年落ちワゴンRのFX-Sリミテッドを3社で査定をしたところ、3万円、0円、0円という結果になりました。 やはり、10年落ちの軽自動車で走行距離が14万kmということになると、どこの業者も厳しい評価になってしまうようです。 この事例は、2008年式ワゴンRのFX-Sリミテッド(4WD)を、10年落ちで手放したときのものになります。 走行距離は10年落ちとしては非常に少なく、わずか1万1千kmしか走っていません。 売却地が北海道ということもあり、夏用と冬用のタイヤがセットになっています。 このワゴンRを3社で見積もりしてもらったところ、58万円、45万円、38万円という結果になりました。 走行距離が非常に少ないとはいえ、10年落ちワゴンRの査定額が58万円というのは驚きです。 10年落ちともなれば、ある程度の距離を走り込んでいるのが普通です。 ここでは同じ10年落ちのワゴンRでも走行距離によってどの程度買取り価格に違いが出るのかについてみていきたいと思います。 この事例は、走行距離が16万8千kmとかなり走り込んでいる10年落ちワゴンRになります。 グレードはFTリミテッドで、修復歴はありません。 この2008年式ワゴンRのFTリミテッドを4社で査定をしてもらった結果、5万円、3万円、0円、0円という回答になりました。 やはり、10年落ちで15万kmオーバーということになると、買取り価格は普通に1桁になってしまうようです。 こちらは、走行距離が10万4千kmの10年落ちワゴンRスティングレーTを売却したときの事例になります。 ターボ仕様のワゴンRの上級グレードになります。 査定を受けたのは三重県で、修復歴なしのクルマです。 このクルマを3社で査定をした結果、22万円、15万円、15万円という提示額になりました。 2008年式で10年落ちということを考えた場合、22万円という買取り価格は十分に満足のいくものだと思います。 この事例は、10年落ちとしては走行距離が2万kmと非常に少ないワゴンRのスティングレーTになります。 このクルマは、1人のオーナーがずっと10年間乗り続けてきたワンオーナーカーとなります。 一般に、ワンオーナーカーは査定にプラスになるといわれています。 このワンオーナーの10年落ちワゴンRを5社で見積もりをしたところ、47万円、40万円、38万円、35万円、35万円という結果になりました。 2008年式のワゴンRの査定額が47万円というのは、かなりの高評価ということがいえます。 やはり、走行距離が2万kmと非常に少ない点やワンオーナーカーである点などが評価されたのだと思います。 10年落ちと年式が古くなってしまったときに、グレードによる査定額の違いはでてくるのでしょうか? ここでは、10年落ちのワゴンRの買取り価格が、グレードによってどれくらい変わってくるのか事例をもとに見ていきたいと思います。 こちらは、ワゴンRの上級グレードであるスティングレーTを2018年に10年落ちで売却したときの事例です。 走行距離は9万4千kmと、10年落ちのクルマとしてはほぼ標準的といえます。 HDDナビフルセグTVやスマートキー、HIDライトなど装備も充実しています。 この上級グレードの10年落ちワゴンRを2社が査定をしたところ、18万円と15万円の提示になりました。 今回は2社だけの査定でしたが、もう少し多くの業者に見てもらうことで、買取り価格の上乗せも可能だったかも知れません。 こちらは、ワゴンRのベーシックグレードであるFXを10年落ちのタイミングで査定を受けた事例になります。 走行距離は9万6千kmとなっており、年式相応といえます。 売却地は富山県で、修復歴なしです。 こちらの10年落ちベーシックグレードのワゴンRを3社で査定した結果、11万円、8万円、7万円という見積額になりました。 10年落ちのベーシックグレードの査定額としては、ほぼ標準的な提示額だといえます。 ここまでの売却事例をご覧になってお分かりのとおり、買取専門店の提示する査定額というのは業者によって驚くほど違ってきます。 あなたのワゴンRを最高値で売却するためには、複数の業者を比較することはとても大切です。 スポンサーリンク スズキワゴンRの公式サイト3.5年落ちワゴンRの評価を条件別に比較してみました
3-1 買取り価格が高かった場合と低かった場合を比較
・高い事例~スティングレー X (4WD)が95万円
・低かった事例~15万kmオーバーのFXが5万円
3-2 スズキワゴンRの査定額は走行距離でどう変わるか?
・走行距離8千kmのFXリミテッドを67万円で売却
・5万3千kmと標準的な走行距離のFXの評価が48万円
・走行距離16万3千kmのスティングレーXが38万円
3-3 5年落ちワゴンRの買取り価格をグレードで比較
・上級グレードであるスティングレーXのフルセグナビ付きが67万円
・ベーシックグレードであるFXが5社比較で44万円
4.10年落ちのワゴンRを手放すときの相場はどれくらい?
4-1 10年落ちで査定額が高い事例と低い事例
・安かった事例~FX-Sリミテッドが3社比較で3万円
・高かった事例~FX-Sリミテッドの4WDの評価額が58万円
4-2 走行距離の違いでワゴンRの買取り価格はどう変わる?
・走行距離16万8千kmのFT リミテッドが5万円
・走行距離が10万4千kmのスティングレーTの評価額が22万円
・走行距離2万kmのスティングレーT(ワンオーナー)が47万円
4-3 グレード別に10年落ちワゴンRの買取り相場を見る
・上級グレードのスティングレーTのHDDナビ付きが18万円の買取り価格
・ベーシックグレードのFXが走行距離9万6千kmで11万円
ワゴンRを一番高い業者に売るために
https://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/