セダンの人気に陰りが見えるなか、ミニバンとならんで人気になっているのがSUVです。
一般的な街乗りだけではなく、レジャーなどにも大活躍できるSUVは幅広い層に支持されています。
人気があるというのは、当然ながらリセールバリューにも期待が持てることになります。
ここでは、各メーカーのSUVにスポットをあて、実際にどれくらいの買取り価格になるのかを見ていきたいと思います。
5年落ちのSUVで買取り価格が高いクルマは?
多くの人がクルマを売却するタイミングとして考えるのが、2回目の車検を受けるタイミングとなる5年落ちです。
人気車種になると、5年落ち程度ではそれほど大きな目減りはしないものです。
実際に5年落ちのSUVの事例をあげて、どれくらいの買取り価格になるのか見ていきましょう。
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・5年落ちのランドクルーザープラドの買取り額が320万円
2012年式のランドクルーザープラドを、5年落ちとなる2017年に売却した事例になります。
グレードは、上位モデルとなるTZです。
走行距離は28,000kmとなっており、5年落ちのクルマとしては非常に少なくない距離といっていいでしょう。
ボディの色はホワイトで、査定を受けた地域は埼玉県となります。
このランドクルーザープラドのTZを2社に査定をしてもらった結果、A社309万円、B社290万円となりました。
これらの査定結果から、このクルマの買取り相場は300万円前後であると考えられます。
2012年式ランドクルーザープラドTZの新車価格は、410万円となりますので、目減りはおよそ25%といえそうです。
走行距離が少ないという点が大きくプラスになっているとは思いますが、5年落ちであっても新車の4分の3程度の買取り価格が提示されるところに、ランドクルーザープラドの人気の高さがうかがえます。
・走行距離4万7000kmのエクストレイルの買取りが135万円
こちらは、2011年式日産エクストレイルを、5年落ちとなる2016年に売却したときの事例になります。
グレードはガソリン仕様の20Xとなっています。
走行距離は4万7000kmとなっていますので、ほぼ年式相応といえるでしょう。
ボディカラーは黒で、売却地は千葉県です。
この日産エクストレイル20Xを一括査定サイト経由で4社が査定をしたところ、次のような結果となりました。
A社135万円、B社133万円、C社130万円、D社112万円。
D社以外は130万円台の提示となっていますので、おそらくこのエクストレイルの買取り相場は130万円前後だと思われます。
もし、一括査定サイトを利用せずにD社だけに査定をしてもらっていたら、20万円も損をしてしまうところでした。
2011年式エクストレイル20Xの新車価格は2,449,650円となっていますので、新車から45%ほどの目減りとなっています。
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5年落ちのホンダCR-Vの査定額が167万円
こちらの事例は、2012年式のホンダCR-Vを2017年に売却したときのものになります。
グレードはフルタイム4WDではない20Gとなっています。
走行距離は4万km弱となっていますので、5年落ちのクルマとしては少ない方だといっていいでしょう。
ボディカラーは白で、査定を受けた地域は奈良県になります。
このホンダCR-Vの20Gを2社が査定したところ、A社167万1000円、B社167万円となっています。
たった1000円の違いしかないので、2社を競わせた結果、1000円だけ上乗せしたのだろうと思います。
2012年式ホンダCR-V_20Gの新車価格は2,571,429円となっていますので、新車から約35%の目減りとなっています。
やはり走行距離が少なめのSUVは、新車価格の3分の2程度の買取り相場にはなるようです。
・4年落ちのマツダCX-5の買取り額が170万円
5年落ちの事例がみあたらなかったので、4年落ちのマツダCX-5の事例になります。
2012年式グレードXDのFF仕様を、2016年に売却したときのものです。
走行距離は2万6000kmとなりますので、4年落ちのクルマとしてはだいぶ少ないといっていいでしょう。
ボディカラーはブラックで、査定を受けた地域は京都府です。
このマツダCX-5を2社が査定をした結果、A社170万円、B社168万円となりました。
2社ともほとんど差がないようです。
比較する買取り店をもう少し増やせば、さらなる高値も期待できるでしょう。
2012年式のマツダCX-5_XDの新車価格は258万円となっていますので、新車から35%の目減りとなっています。
4年落ちなので単純に比較はできませんが、決して悪い数字ではないと思われます。
マツダ車は下取り価格が安くなるといわれていますが、このCX-5の買取り価格を見る限りにおいてはそのようなことはないようです。
・5年落ちスバルフォレスターを3社比較で138万円の買取り額
2010年式のスバルフォレスターを、5年落ちとなる2015年に一括査定サイトにて査定をしたときの事例です。
グレードは2.0X_フィールド_リミテッド_IIとなります。
走行距離は5年落ちとしてはだいぶ少なめの3万8000kmとなります。
ボディの色はブラックで、査定を受けた地域は静岡県となっています。
このスバルフォレスター2.0X_フィールド_リミテッド_IIを一括査定サイト経由で3社が査定をした結果、A社138万、B社134万円、C社120万円となりました。
この査定結果だけをみますと、このクルマの買取り額は130万円前後が相場であると考えられます。
2010年式スバルフォレスター2.0X_フィールド_リミテッド_II の新車価格は2,579,850円ですので、約半値近くに目減りしてしまっていることになります。
走行距離が3万8000kmと、5年落ちのクルマとしては少ないことと考慮すると、もう少し買取り価格が高くてもいいような気がします。
・走行距離5万8000kmのレクサスRXを226万円で売却
こちらの事例は、トヨタの高級ブランドであるレクサスのRXになります。
2010年式レクサスRX270を、5年落ちとなる2015年に売却したときのものです。
走行距離は5万8000kmとなっており、5年落ちとしてはやや走っている印象です。
ボディの色は黒で、売却地は大阪府となります。
こちらのレクサスRX270を、一括査定サイト経由で5社に査定をしたところ、A社226万円、B社215万円、C社215万円、D社200万円、E社190万円となりました。
一番高いA社と一番安いE社には36万円もの差が生じています。
この結果をみると、クルマを売るときには複数の業者の査定額を比較することがいかに大切かということが理解できるかと思います。
2010年式レクサスRX270の新車価格は415万円となっていますので、5年落ちで45%~50%程度の目減りになっています。
・走行距離1万5000kmのBMW_X1の買取り額が180万円
最後の事例は外国車になります。
2011年式BMWのX1を2016年に売却をしたときのものです。
グレードは排気量が2000ccのxDrive 20iです。
走行距離は、5年落ちとしては圧倒的に少ない1万5000kmとなっています。
ボディカラーは白で、売却地は宮城県です。
このBMWのX1を2社で査定をした結果、A社185万円、B社141万円という提示になりました。
2011年式BMW_X1の新車価格は424万円となりますから、高い方のA社でみても56%も目減りしてしまっています。
B社の141万円というのは、走行距離が1万5000kmということを考えたら、あり得ないような安さです。
一般の買取り店の場合、どうしても外国車の買取り価格が安くなってしまう傾向があります。
どうしても高く売りたいということであれば、一括査定サイトなどを利用して複数の店に査定をしてもらうと同時に、外国車専門の買取り店などにも査定をしてもらうようにするといいでしょう。
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