車は同じ車種であっても、定期的にモデルチェンジが繰り返されます。
モデルチェンジがあると、中古車市場においても少なからず影響があるといわれています。
車種によっては、モデルチェンジの前と後では中古車の買取り価格が大きく変わってしまうこともあるようです。
いま乗っている車を買い替え予定の人は、モデルチェンジのタイミングを頭に入れておくようにするといいでしょう。
なぜモデルチェンジがあると中古車の値段が下落するのか?
モデルチェンジには、4年~7年に一度行われるフルモデルチェンジと、2~3年に一度行われるマイナーチェンジがあります。
特にフルモデルチェンジが行われると、その車種の中古車販売価格や買取金額が大きく下落することが多いといわれています。
その一番の理由としては、モデルチェンジをきっかけとして旧型車の在庫が一気に増えることが多いからです。
新型モデルに乗り換える際に、これまで乗ってきた旧モデルを下取りに出したり買取り店に売却をしたりすることになります。
その結果、旧モデルの中古車の在庫が一時的に増えることになります。
在庫がだぶつくようになれば、当然ながらその車の評価額は下がってしまうことになります。
逆に、その車種の中古車を買う予定の人にとっては、モデルチェンジで価格が下がったときが、絶好の買い時ということがいえそうです。
ただし、モデルチェンジがあったら必ず中古車の相場が下落するかというと、そうとばかりは限らないようです。
新型車の評判があまり良くなかったりして、買い替え需要が進まないケースもあります。
そういったときには、モデルチェンジがあったにもかかわらず旧型車の供給が一気に増えるということもなく、中古車の相場も比較的安定するようです。
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モデルチェンジの影響の大きい車種と少ない車種
モデルチェンジによって中古車市場に影響があるといっても、車種によってもその影響の度合いは変わって来るようです。
それでは、どういった車種がモデルチェンジによって中古車相場が大きく下がり、どういった車種があまり影響を受けないのでしょうか?
・新型の燃費性能が大きくアップする車種は影響大
最近の車は非常に燃費が良くなっています。
そしてその燃費性能は、モデルチェンジのたびに向上していく傾向にあります。
そうなりますと、モデルチェンジによって旧型車が影響を受けやすい車種というのは、燃費性能を売りにする車種ということになります。
燃費性能が売りの車種と言えば、エコカーということになります。
軽自動車やハイブリッドカーなどエコカーは、ランニングコストに魅力を感じて乗っている人が多いので、より性能の向上した新型車は魅力的にうつるに違いありません。
エコカーの場合、新型に乗り換えるメリットは燃費性能の向上だけではありません。
ある基準をクリアーしたエコカーには補助金が支給されたり、税制面で優遇されたりします。
そういったさまざまなメリットがエコカーの新型にはあるために、モデルチェンジと同時に買い替えをする人が多くなるわけです。
その結果として、旧モデルが中古車市場にあふれて、価格が下落することになります。
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・スポーツカーや高級セダンは影響が少ない
エコカーとは対照的に、モデルチェンジによる中古車価格への影響が比較的少ないのがスポーツカーや高級セダンです。
これらの車種はもともとの値段が高く、こだわりを持って乗っている人が多くなります。
新型モデルの前評判がかなりいい場合を除き、モデルチェンジと同時に積極的に新型に買い替えをしようとする人は少ないようです。
しばらく様子をみたあとに、評判がいいようであれば乗り換え、そうでなければ旧車に乗り続けるという人も多いのがこれらの車種の特徴です。
もし、新型の評判があまり良くないということになれば、すでに生産されなくなった旧型車の価値がアップするというようなことも起こり得るわけです。
・商用車の場合にはモデルチェンジの影響はほぼない
ライトバンやワンボックスなどの商用車は、中古車市場においてモデルチェンジの影響をほとんど受けません。
もともと、商用車はデザインの新旧を気にするような車種ではありませんし、あくまで仕事のための車ですから乗り潰すことを前提に乗り続ける人も多いのが特徴です。
また、乗用車にくらべてそれほどデザインに特徴がない車種が多いので、一般の人にとっては新旧モデルの区別がつかないことが多いようです。
そのため、新型車に乗り換えたとしても乗用車などとくらべて優越感を感じにくいということになり、買い替え需要にはつながらないのだと思います。
このような理由から、商用車は中古車市場においてモデルチェンジの影響をほぼ受けないということがいえます。
意外に要注意なライバル車種のモデルチェンジ
モデルチェンジよって中古車市場に影響を与えるのは、その当該車種だけではありません。
実はライバル車のモデルチェンジによって、大きな影響を受けることもあるのです。
車のオーナーは、買い替えをしながらずっと同じ車種に乗り続けるわけではありません。
いま自分が乗っているクルマよりも、ライバルの新型車が魅力的だと感じれば、そちらに乗り換える可能性も高いわけです。
たとえば、このあいだ日産のセレナのモデルチェンジが行われましたが、もしそのセレナの新型が魅力的だった場合、これまでヴォクシーに乗っていた人がどんどん乗り換えるかも知れません。
そうなりますと、中古車市場にはヴォクシーの中古車が大量に放出される可能性もあるわけです。
中古車が市場に大量に出回れば、ヴォクシーの中古車価格や買取価格は大きく下落することになってしまうわけです。
このように、これから車を売却する予定の人は、ライバル車種のモデルチェンジ動向にもアンテナを張っておくことが重要です。
カー雑誌やネットなどから、つねにそういった情報をキャッチするようにしておくといいでしょう。
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