ホンダ・フィットは、ボディサイズの手頃感や燃費のよさで、とてもよく売れている人気のコンパクトカーです。
ライバルであるトヨタのヴィッツとともに、つねに新車販売ランキングの上位争いをしています。
中古車市場においてもフィットの人気は高く、リセールバリューが期待できる車種の1つとなっています。
ここでは、新車で購入してから最初の車検をむかえる3年落ちのタイミングで、ホンダ・フィットを売却するときに、どれくらいの査定額になるのかについて、たくさんの事例をもとに相場を考えてみたいと思います。
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1.3年落ちホンダ・フィットの査定額に関する基本データ
2015年式のフィットを、2018年に3年落ちで車買取専門店に売却をするときに、どれくらいの査定額になるのか、グレード及び走行距離別にデータを紹介してみたいと思います。
実際にフィットを3年落ちで手放すときの相場の目安として考えていただければと思います。
1-1 ベーシックグレードである1.3Gの相場を走行距離別に比較
フィットのベーシックグレードである1.3Gを3年落ちで売却するときの相場を、走行距離別にデータで紹介してみたいと思います。
1-2 RSの3年落ちでの査定額を走行距離別に比較
こちらは、フィットの上位グレードであるRSを、3年落ちのタイミングで車買取店に査定を受けるときの走行距離別の相場になります。
一覧表を見てお気づきかと思いますが、クルマの査定額というのは業者や売却をする時期によって大きく異なります。
ここに記載した査定額は、あくまでもおおまかな目安とお考えください。
あなたのフィットの正確でリアルタイムな買取相場は以下のリンク先からかんたんに知ることができますので確認をしてみるといいでしょう。
2.3年落ちのフィットを買取り専門店に売却したときの事例を紹介
3年落ちのフィットをクルマ買取店に持ち込んで査定をしてもらった場合、具体的にどういった提示額になるのかを、さまざまな条件別に事例をみていくことにしましょう。
2-1 3年落ちで買取り額が高かったケースと低かったケースを比較
3年落ちのフィットといっても、グレードや走行距離などによって、実際の査定額は驚くほど違ってきます。
ここでは、3年落ちフィットの査定額が特に高かった事例と低かった事例を紹介してみたいと思います。
高かった事例:1万2千km走行のRSの査定額が152万円
こちらは、3年落ちフィットの中でも特に査定額の高かった事例になります。
グレードは2015年式のRSで、3年落ちとなる2018年に査定を受けています。
売却地は静岡県で、修復歴はありません。
走行距離は1万2千kmと、3年落ちのクルマとしてはかなり少ないです。
装備的にはメモリーナビ&フルセグTV、オートライトなどが装着されております。
このフィットRSを4社の車買取専門店で査定をしてもらったところ、高い順から152万円、145万円、140万円、133万円という結果になりました。
フィットRSの2015年当時の新車価格は192万円ですから、走行距離が1万2千kmと少ないとはいえ、3年落ちで152万円というのはかなりの高額査定といえます。
低かった事例:7万9千kmの1.3G_Fパッケージの査定額が50万円
こちらは、3年落ちフィットの中でも、特に査定額の低かった事例の紹介となります。
グレードは2015年式の1.3G_Fパッケージで、2018年に兵庫県で売却をしたときのものです。
走行距離は7万9千kmとなっていますので、3年落ちのクルマとしては、かなりの過走行ということになります。
ベーシックグレードの1.3G_Fパッケージですが、メモリーナビやスマートキーなどが装備されています。
こちらのフィットを5社で査定をした結果、50万円、45万円、43万円、40万円、40万円という提示額になりました。
40万円を提示している業者が2社ありますが、50万円を提示してくれた業者がいたおかげで、結果的に10万円高く売ることができました。
走行距離が7万9千kmと3年落ちにしてはかなり伸びていますので、どこの業者も査定額が厳しくなってしまうのは仕方のないところです。
2-2 走行距離の違いで3年落ちフィットの査定額はどう変わるか?
クルマの査定額というのは、走行距離によって大きく変わります。
ここでは、3年落ちのフィットが走行距離の違いで査定額にどういった影響が出てくるのかを、実際の売却事例をもとに見ていきたいと思います。
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走行距離が少ない事例:9千km走行の1.3G_Fパッケージの売却額が90万円
こちらは、走行距離が9千kmと3年落ちとしては非常に少ないフィットの売却事例です。
グレードは、1.3G_Fパッケージで、東京都多摩市で査定を受けています。
ワンセグ一体型のナビやバックカメラなども装着されており、エアコンもフルオートと装備的には不満のないフィットです。
このフィットを3社の買取専門店に査定をしてもらったところ、90万円、73万円、65万円と3社ともバラバラの提示額となりました。
90万円を提示した業者は、走行距離が1万kmを切っている点を高く評価したのだと思いますが、一番低い業者とは25万円もの差があります。
やはり、クルマを売却するときには、複数の業者の査定額を比較することは必須といえます。
走行距離が標準的な事例: 走行距離3万1千kmの3年落ちフィットが83万円
こちらの事例は、走行距離が3万2千kmと3年落ちとしてはほぼ標準的な距離を走っているフィットのものです。
グレードは、前の事例と同じく1.3G_Fパッケージです。
売却地は静岡県で、修復歴などはありません。
ホンダの純正ナビやバックカメラ、オートエアコンなど装備的にも十分なフィットです。
この3万1千km走行のフィットを5社の買取専門店に査定をしてもらった結果、83万円、80万円、75万円、74万円、70万円という提示額になりました。
前の事例ほどの差はありませんが、それでも一番高い業者と低い業者には13万円の差が生じています。
走行距離が多い事例:3年落ちで8万2千kmと過走行なフィットが65万円
こちらは、3年落ちにもかかわらず、走行距離が8万2千kmまで伸びてしまっている、過走行状態のフィットの売却事例になります。
グレードは、上の2つの事例と同じく1.3G_Fパッケージです。
査定を受けた地域は福岡県で、修復歴などはない車両になります。
地デジ付きのSDナビやバックカメラ、スマートキーなど装備も十分です。
こちらのフィットを3社で査定した結果、65万円、53万円、45万円という提示になりました。
こちらも3社ともに査定額がバラバラでした。
3年落ちで走行距離が8万kmを超えていることを考えた場合、65万円の提示をしてくれた業者がいたことはラッキーといえるでしょう。
2-3 3年落ちホンダ・フィットの買取り額をグレードで比較
3年落ちで走行距離が同じフィットであっても、グレードが異なれば当然のことながら査定額も大きく異なってきます。
ここでは、グレードの違いによって、3年落ちフィットの査定額がどれくらい変わるのかを事例をもとにみていくことにしたいと思います。
2万5千km走行の1.3G_Sパッケージの売却額が90万円
こちらの事例は、2015年式フィットの1.3G_Sパッケージを、3年落ちとなる2018年に売却したときのものです。
走行距離は2万5千kmとなっていますので、3年落ちのクルマとしては、やや少ないといっていいでしょう。
売却地は長崎県で、修復歴なしです。
バックカメラ、ETC、ナビ、LEDヘッドライトと装備的には充実しています。
この3年落ちフィット1.3G_Sパッケージを4社で査定してもらったところ、90万円、90万円、85万円、82万円という結果になりました。
90万円を提示した業者が2社あり、一番安い業者との差も8万円ほどしかありませんので、今回の結果がこのグレードの相場と判断してよさそうです。
3年落ちのフィット1.5XLの売却額が104万円
こちらは、フィットの1500ccモデルである1.5XLを、3年落ちで売却したときの事例です。
フィットの売れ筋は1300ccモデルですので、1500ccモデルは中古車市場でも玉数が少なく、希少性は高いといえます。
走行距離は3万kmちょうどとなっていますので、3年落ちとしてはほぼ標準的な距離であるといえます。
売却地は静岡県で、修復歴はありません。
装備的には、ホンダの純正ナビやETCの他に、シートヒーターが装着されています。
こちらのフィット1.5XLを5社の車買取専門店で査定をしてもらった結果、高い順から104万円、95万円、90万円、83万円、80万円という提示額になりました。
5社に査定を依頼したことで、104万円という金額を提示してくれる業者がいましたが、もし80万円を提示した業者だけにしか査定を受けていないとしたら、24万円も損をすることになっていました。
やはりクルマを売却する際には、複数の業者に査定をしてもらうことはとても大切であるということがいえます。
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