コンテンツSEO対策は具体的に何をすればいいのか?~文字数が多ければOK?

SEOの基礎知識

コンテンツSEOという言葉を目にすることが多くなりました。

Googleがコンテンツの質を重要視するようになってきたために、そこにフォーカスをあてて検索上位を目指すSEO手法のことです。

外部から被リンクをあてることがSEO対策の主な手法であったのは、2012年~2013年くらいまでのことです。

それまでは、1ページあたりの文字数は600文字もあれば十分であるといわれていました。

ところが、文字数を増やしてコンテンツを充実させることがSEO的に有効であることが分かってくると、1ページあたりの文字数はどんどん増えていきました。

いまや、1ページあたりの文字数は3000文字~5000文字がスタンダードになっています。

中には、1ページに2万文字~3万文字を詰め込んだようなサイトまで登場するようになりました。

ここまでくると、コンテンツSEOというよりも、コンテンツスパムと呼んだ方がいいかも知れません。

ここでは、コンテンツSEOというものが、どういったものなのかについて分かりやすく解説をしてみたいと思います。

単純に文字数が多いほど上位表示できた時代もありました

Googleがコンテンツのボリュームを評価しだしたばかりの頃は、とにかく長文の文章をアップロードしさえすれば上位表示することが可能でした。

まさに、質よりも量のコンテンツSEOでした。

GoogleのAIの性能がいまほど高くなかったために、単純に文字数の多いサイトを「コンテンツの充実しているサイト」と判断してしまったのでしょう。

そのため、クラウドサービスなどで素人に毛の生えたようなライターに安い単価で大量に文章をかかせて、右から左にアップロードするだけで上位表示できていたのです。

しかし、そんな単純な手法で上位表示できる時代は長く続きませんでした。

ただ長文なだけではなく、文章の中味もある程度判断したうえでGoogleがコンテンツを判断するようになってきたのです。

長文で、なおかつ文章中にある一定の割合でキーワードを含めてさえいればいいという手法は通用しなくなったわけです。

その後は、文章内にどれだけ専門用語が含まれているかといったことや、共起語と呼ばれる関連語が含まれているかといった点が重要視されるようになりました。

上位表示したキーワードの共起語を抽出するツールなども開発されたりして、まさに共起語コンテンツの時代へとシフトしていったわけです。

POINT
●文章の中味もある程度判断したうえでGoogleがコンテンツを判断する
●文章内にどれだけ専門用語が含まれているかといったことや、共起語と呼ばれる関連語が含まれているかといった点が重要視される

スパム的なコンテンツSEOで上位表示できた時代

長文の文章がSEO的に有利あると判断すれば読者無視のスパム的な超長文をサイトにアップし、共起語が評価されるとなれば文章中に共起語を入れまくったコンテンツがネット上にあふれるようになったわけです。

被リンクの力で強引に上位表示させる手法にGoogleがNGを出したのは、容易に自作自演ができてしまうからです。

ひどい内容のホームページがリンクの力だけで上位表示されるということになれば、Googleはユーザーからの信頼を失ってしまいます。

評価の基準をよりコンテンツに重点を置く方向にシフトしていったのは、当然と言えば当然の話です。

しかし、残念ながらGoogleが望む方向には変化しませんでした。

SEO対策というものが、ただ単にリンクスパムからコンテンツスパムに変わったにすぎなかったのです。

3000文字~5000文字でなおかつ共起語を含めたコンテンツが上位表示するようになりましたが、相変わらずコンテンツの質という点では検索ユーザーを満足させることができるものではありませんでした。
典型的な例が、有名な「ウェルク(WELQ)」事件です。

一部上場企業であるDeNAが、資本力に物を言わせて1記事1万文字以上の長文コンテンツを大量に詰め込んだWELQというメディアが、あらゆるキーワードを独占しまくるようになってしまったのです。

WELQの上位表示されていた記事の中には、「肩こりは霊のしわざ」などという内容のものもあったようです。

このWELQ事件が起こったのは2016年ですが、当時はこうしたスパム的なコンテンツSEOでGoogleをだますことができていたのです。

POINT
●評価の基準をよりコンテンツに重点を置く方向にシフトしていった
●SEO対策というものが、ただ単にリンクスパムからコンテンツスパムに変わったにすぎなかった

ユーザーの行動からコンテンツの質を判断するようになったGoogle

GoogleのAIが進歩をとげたといっても、なかなかコンテンツの内容の良し悪しまでは判断できません。

文章の長さや共起語をどれだけ含んでいるかといった、いわゆるロボット的な判断でしかコンテンツの質を見きわめられなかったわけです。

そこで、GoogleはAIにコンテンツの質を判断させるのではなく、サイトを訪問したユーザーの行動からコンテンツの質を判断するという手法を取り入れるようになってきました。

つまり、そのページを訪問したユーザーがどういう行動をするかということをロボットにフィードバックして、記事の良し悪しを推測するというものです。

その結果、コンテンツSEOもロボットに向けた施策ではなく、やっと人間に向けた施策へとかじを切ることになってきたわけです。

サイト滞在時間が長いほどSEO的に有利なのか?

サイトの滞在時間を意識してコンテンツを制作すべきだという話を、最近はよく耳にするようになりました。

その一方で、サイトの滞在時間なんてGoogleは見ていないし、SEO的には何の関係もないと言い切る人もいます。

どちらの人の言っていることが正解なのでしょうか?

Googleが検索順位を決定するためのロジックはブラックボックスですので、正解は誰にも分かりません。

みんな推測や自分の経験値で推測しているにすぎません。

私の個人的には意見をいわせてもらえば、サイトの滞在時間は検索順位に大きく影響します。

これは、これまで多くのホームページとかかわってきた、私の経験値による実感です。

ただし、単純に滞在時間が長ければ長いほどいいというものではなく、ある一定の条件をクリアすればコンテンツに対してプラスの評価をしてくれるようです。

たとえGoogleのロボットがコンテンツの内容についてまったく理解できなかったとしても、滞在時間の長いサイトの方が内容的に優れていると判断することは容易だからです。

たとえば、訪問者がわずか5秒で去っていってしまうページと、5分以上滞在するページを比較した場合、後者の方がじっくりと読まれているということが客観的に判断できます。

サイトを訪問した人の行動パターンから、Googleはコンテンツの質を推測しているというわけです。

POINT
●サイトの滞在時間は検索順位に大きく影響します
●ある一定の条件をクリアすればコンテンツに対してプラスの評価をしてくれる
●サイトを訪問した人の行動パターンから、Googleはコンテンツの質を推測している

サイトを去ったあとのアクションまで考えるのがコンテンツSEO

コンテンツSEOという手法において、サイトの滞在時間は重要であると個人的には考えていますが、実はそれ以上にサイトを去ったあとの訪問者の行動をGoogleはチェックしています。

たとえば、あなたが調べ物をするために、Googleで検索をしてあるホームページを訪問したとします。

そのサイトのコンテンツの内容が充実していて、あなたの知りたいことがそのページで十分に得られたならば、あなたはそのページを閉じて他のサイトを再び検索することはしないでしょう。

ところが、最初に訪問したサイトの内容に満足できないときには、もう一度Googleの検索画面にもどって他のサイトを探すに違いありません。

Googleは、まさにユーザーのこういった行動を見ているのです。

ユーザーがもう一度検索画面に戻ったということは、コンテンツの内容が検索結果に対して十分な内容ではなかったと判断するわけです。

このようにして、GoogleはAIの力だけでは判断できないコンテンツの質を、他人のふんどしを借りることで補っているわけです。

コンテンツSEOにおいてリード文(ページの最初に書かれている文章)がとても大切だといわれるのは、訪問者がすぐに離脱して他のページを検索しにいくことを防ぐためなのです。

POINT
●サイトを去ったあとの訪問者の行動をGoogleはチェックしている
●GoogleはAIの力だけでは判断できないコンテンツの質を、他人のふんどしを借りることで補っている

文章を書かなくてもコンテンツSEOはできる?

コンテンツSEOというと、どうしても長文というイメージがあります。

しかし、タイトル以外のテキストがまったくないページが、けっこう難易度の高いキーワードで上位表示されてしまうことがあるのです。

テキストがまったくないということは、文字数はゼロです。

コンテンツSEOをするためには、最低でも3000文字から5000文字は必要だといわれているこのご時世に、ゼロ文字で上位表示をしてしまうのです。

リンクスパム?

いえいえ、違います。立派なコンテンツSEOです。

そのページはサイトの上から下まで画像だけしかないLPです。

LPというのは、どうしても画像が中心になりますので、これまでSEO的には不利であるといわれていましたが、どうやらそうとばかりは限らないようです。

テキストと同様に、質の高いオリジナル画像もGoogleは立派なコンテンツとみなすわけです。

テキストだけの文章よりも、画像を入れたページの方が上位表示されやすいと以前からいわれていましたが、まさにそれは事実なのです。

しかし、画像であれば何でもいいというものではありません。

無料で手に入るフリー画像などでは、まったくSEO的な効果はありません。

※このページに使っているのはフリー画像です(汗)灯台下暗し。。。

Googleが高く評価をするのは、他のサイトでは見ることのできないオリジナルの画像ということになります。

手間暇がかかるのは文章を書くことだけではありません。

オリジナルの画像を作成することも大変な手間がかかります。

文章であれ画像であれ、しっかりと手間をかけて作成されたコンテンツであれば、Googleは高く評価をしてくれるということになります。

POINT
●タイトル以外のテキストがまったくないページが、けっこう難易度の高いキーワードで上位表示されてしまう
●質の高いオリジナル画像もGoogleは立派なコンテンツとみなす
●しっかりと手間をかけて作成されたコンテンツであれば、Googleは高く評価をしてくれる
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