株式会社ディーカムは、もともとSEO対策やWebマーケティングを得意とする会社であり、基本的にホームページの制作は行っておりませんでした。
しかし、ある事情によって最近はホームページの制作をメイン事業の一部にする必要がでてきてしまいました。
SEO対策やWebマーケティングの仕事とホームページ制作の仕事は、なんとなく似ているようなイメージがあると思いますが、実はまったく別の仕事で、これまではきっちりと住み分けができていたのです。
ここでは、SEOに関する仕事をメインに10年間活動してきた株式会社ディーカムが、なぜまったく別の職種であるホームページの制作を手掛けるようになったのかについて、解説してみたいと思います。
株式会社ディーカムのホームページ制作LP
神栖市のホームページ制作会社~株式会社ディーカム
外部リンクのみで上位表示できたのは過去の話
一昔前までは、SEO対策会社の主な仕事といえば、クライアントのサイトに自作自演の被リンクをあてることでした。
当時のGoogleは外部リンクのパワーを高く評価していたために、どんなにひどいコンテンツのサイトであっても、リンクをあててあげさえすれば検索結果に上位表示できたのです。
大量にリンクをあてることが有効な時代から、数よりも質の高いリンクが有効になるなどのGoogleのロジック変化はあったものの、Googleが被リンクというものを長い間にわたって高く評価していたこととは間違いありません。
非常に稚拙だった当時のSEO対策
当時のSEO対策は「外部が8割、内部が2割」などとよく言われましたが、この8割の外部というのがまさに自作自演のリンクをあてることだったわけです。
それでは、残りの2割がコンテンツの質かというと、決してそういうわけではありませんでした。
当時のSEOにおける内部対策というのは、コンテンツ内におけるキーワードの占有率の調整やタイトルタグの見直しなどの稚拙なものでした。
たとえば、「神栖市 SEO対策」で上位表示したいのであれば、必ずタイトルにそのキーワードを含めるようにして、文章中にも「神栖市 SEO対策」というキーワードをなるべくたくさん詰め込んだ方が有利になるという考え方でした。
そのため、当時はあきらかに日本語としておかしいコンテンツになってしまっているホームページがたくさんありました。
コンテンツを見せる対象が、ユーザーではなくあきらかにGoogleになってしまっていたわけです。
●コンテンツ内におけるキーワードの占有率の調整やタイトルタグの見直し
●日本語としておかしいコンテンツになってしまっているホームページがたくさんあった
●コンテンツを見せる対象が、ユーザーではなくあきらかにGoogleになってしまっていた
ホームページ内のコンテンツ質を重要視するようになったGoogle
そんな時代をへて、Googleはホームページ内のコンテンツの質をとても重要視するようになってきました。
ホームページを訪問した人が、十分に満足のいくコンテンツになっているかどうかをGoogleは判断するようになってきたのです。
もちろん、外部リンクによるSEO的な効果は今でもありますが、当時のようにコンテンツの内容を度外視して、とにかくリンクの力だけで上位表示できるような時代ではなくなってしまいました。
ホームページが長文を競い合う時代に突入
その結果、コンテンツの質をあげるために、ホームページ1ページあたりの文字数がどんどん増えていくことになっていったのです。
Googleがどういった基準でコンテンツの質を判断しているかは分かりませんが、長文の記事が上位表示しやすいと気がついたSEOのプロたちがその点を見逃すはずはありません。
SEO対策が外部リンク中心だった時代には、ホームページ1ページあたりの文字数は500文字から600文字もあれば十分だとされていました。
それがいつの間にか2000文字、3000文字と増えていき、1万文字を超えるページもめずらしくなくなりました。
本当にそんな長文がユーザー目線的にいいのかどうかは疑問な部分もありますが、Googleがそういったページを評価する以上はそこにフォーカスするのが、いわゆるSEO対策なわけです。
●リンクの力だけで上位表示できるような時代ではなくなった
●ホームページ1ページあたりの文字数がどんどん増えていくことになっていった
●1万文字を超えるページもめずらしくなくなった
長文化に対応できるホームページ制作会社が非常に少ないという現実
前置きが長くなってしまいましたが、株式会社ディーカムがホームページ制作を手掛けるようになったきっかけは、まさにこうしたGoogleの判断基準の変化に対応するためなのです。
具体的にどういうことかといいますと、SEOのコンサル業務を行うにあたって、古いサイト設計で作られたクライアントのホームページを上位表示させることが非常に困難になってしまったということです。
制作時期が古いホームページは当然のことながら、新しく作られたホームページであっても、最近のSEO事情をまったく理解していない不勉強なホームページ業者が作成したものだと、コンテンツ的な問題でSEO対策のしようがないのです。
先ほども書きましたように、どんなに質の高い外部リンクをあてたとしても、コンテンツがダメだとある程度の難易度のキーワードでは上位表示はできなくなってきたのです。
そして、SEOのコンサルとして、現在のホームページを根本的に見直さなければならないとアドバイスをしたとしても、こちらが望むような形にホームページの修正ができる業者がなかなかいないという現実に気がついたのです。
実際に、1ページ当たり数千文字の文章を書きあげるライターさんをかかえているホームページ業者なんてほんとうに稀です。
多くの場合は、クライアントさんに文章を提出してもらうか、自社のデザイナーさんが当たり障りのない箇条書き的な文章を書き入れるのが関の山です。
SEOコンサルタントとして、こちらが要望をだしても、その要望を満たすことのできるホームページ業者がいないのであれば、コンサル業務そのものが無意味となってしまうわけです。
SEOコンサルタントとしてのアドバイスを形にする業者がいないのであれば、自社で形にしてしまおうという考えから、株式会社ディーカムはホームページ制作を手掛けることになったわけです。
●Googleの判断基準の変化に対応するため
●コンテンツがダメだとある程度の難易度のキーワードでは上位表示はできなくなってきた
●1ページ当たり数千文字の文章を書きあげるライターさんをかかえているホームページ業者なんてほんとうに稀
時代の流れについていけない業者はどんどん淘汰されていきます
冒頭にも書きましたが、かつてはSEOの仕事をメインにする会社とホームページを制作する会社の業務内容はまったく別でした。
しかし、Googleの度重なるロジックの変更により、両社が融合する時代が来てしまったのです。
これからは、ホームページの制作ができないSEO業者は淘汰されていってしまうかも知れません。
また、しっかりとしたコンテンツを作成して最新のGoogleのロジックに対応できないホームページ業者も淘汰されてしまうかも知れません。
長くなりましたが、10年以上にわたってSEOの業務をメインに行ってきた株式会社ディーカムが、ホームページの作成も手掛けるようになったのは、こうした背景があったのです。
●ホームページの制作ができないSEO業者は淘汰されていってしまう
●コンテンツを作成して最新のGoogleのロジックに対応できないホームページ業者も淘汰されてしまう
●Googleの度重なるロジックの変更により、両社が融合する時代が来た
Webライターがホームページ制作を牛耳る時代が到来?
ちなみに、この文章は約3000文字あります。
この3000文字の文章が長すぎるかどうかは読者の判断にお任せしますが、Google的にはまだまだ不十分と判断するかも知れません。
それほど、最近のGoogleは長文を好む傾向にあるのです。
これからは「SEO業者=ホームページ制作業者=Webライター」といったように、業種の区分けがどんどんぼやけて行ってしまう可能性があります。
WordPressの登場によって、Webの参入障壁はどんどん低くなっています。
近い将来、質の高い文章を書ける優秀なWebライターが、ネットの業界を牛耳るようになるのかも知れませんね。
文:土井 稔