WordPressには、さまざまなプラグインが提供されています。
プラグインをインストールすることで、WordPressの機能がアップしますので、ついあれもこれもインストールしたくなってしまいます。
人によっては、30個~40個以上ものプラグンをインストールしていたります。
しかし、WordPressを使ってサイトを運営するにあたっては、インストールするプラグインはなるべく少なくした方がいいのです。
なぜ、WordPressにたくさんのプラグインを入れるとダメなのか、その理由について解説してみたいと思います。
たくさんのプラグンを入れるとWordPressが重くなる
便利なWordPressのプラグインですが、インストールすることによるデメリットも当然あります。
その1つが、WordPressの動作が重くなるというものです。
もともとWordPressというのは、構造的に動作が重くなりがちなCMSなのですが、プラグインを入れることで、さらに重くなります。
多くのプラグインは、データベースにアクセスをしますので、どうしてもWordPressの反応速度に影響を与えます。
実際に、たった1つのプラグインを入れただけで、表示速度があきらかに遅くなってしまうケースもあります。
ですから、プラグインをたくさんインストールすれば、WordPressの動作がどんどん重くなってしまうのは当然のことです。
サイトの表示速度をあげるために、レンタルサーバーの選定に気を使う人は多いですが、意外にプラグインが原因で表示速度が遅くなっていることに気がつかない人が多いです。
サイトの表示速度が遅くなることで、訪問者の離脱率が高くなりますし、SEO的にもマイナス評価につながる可能性があります。
たとえば、SEO対策のために非常に人気の高い「All in One SEO Pack」というプラグインがありますが、このプラグインをインストールすると、皮肉なことにWordPressがかなり重くなってしまいます。
SEO対策のためにインストールしているプラグインなのに、間接的にSEOにマイナスになってしまうとしたら、本末転倒になってしまいます。
WordPressをサクサクと軽快に動かすためには、プラグインは必要最小限に絞ってインストールすることが大切です。
●プラグインをたくさんインストールすれば、WordPressの動作がどんどん重くなる
●プラグインが原因で表示速度が遅くなっていることに気がつかない人が多い
●プラグインは必要最小限に絞ってインストールすることが大切
WordPressテーマやサーバーと干渉して不具合が起こる
WordPressのテーマやレンタルサーバーには、インストールをしたプラグインと同じ機能が最初から備わっていたりすることがあります。
たとえば、表示速度を速くするためのキャッシュ系の機能ですが、WordPressテーマやレンタルサーバーにデフォルトで装備されていることが少なくありません。
そういったときに、キャッシュ系のプラグインを入れることで、それぞれの機能が干渉してしまってエラーが起こってしまうことがあります。
たとえば、有名なキャッシュ系のプラグインに「WP Fastest Cache」がありますが、このプラグンは人気のWordPress用サーバーであるWPXと相性が悪いことで知られています。
こうした機能の干渉による不具合は、インストールするプラグインの数が多ければ多いほど起こりやすくなります。
実際にWordPressが引き起こす原因不明のエラーは、プラグインが原因になっていることがとても多いのです。
ですから、WordPressテーマやレンタルサーバーが最初から持っている機能をしっかりと確認したうえで、必要のないプラグインはインストールをしないようにしましょう。
●プラグインと同じ機能が最初から備わっていたりすることもある
●それぞれの機能が干渉してしまってエラーが起こってしまう
●インストールするプラグインの数が多ければ多いほど不具合が起こりやすくなる
プラグイン同士の相性が悪くてエラーが発生することも
プラグインが原因でエラーが発生するのは、WordPressテーマやレンタルサーバーの機能と干渉するときばかりではありません。
プラグイン同士の相性が悪くて、エラーが発生することもよくあるのです。
それが、2つか3つのプラグインであれば、どれとどれの相性が悪いのかを特定することは難しくありません。
ところが20個とか30個のプラグインがインストールされていたりすると、相性の悪いプラグイン同士を探し出すのは困難になってしまいます。
ですから、たとえ便利そうに思えるプラグインであっても、本当に必要かどうかを慎重に判断して、どうしても必要だと感じたものだけをインストールすることが大切です。
●プラグイン同士の相性が悪くて、エラーが発生する
●相性の悪いプラグイン同士を探し出すのは困難
●必要だと感じたものだけをインストールする
WordPressやPHPのアップデートでエラーが発生する
WordPress本体やレンタルサーバーのPHPは、頻繁にアップデートを繰り返しています。
機能や性能の向上だけではなく、セキュリティ対策の面でもとても重要なので、アップデートをしないわけにはいきません。
しかし、インストールしているプラグインが、WordPress本体やPHPのバージョンアップに対応していなかったりすると、エラーが発生することがあります。
プラグインが新しいバージョンに対応していないことが原因で、WordPressの管理画面が突然真っ白になってしまって、パニックになってしまった経験をお持ちの方もいるかも知れません。
実際にそういった心臓に悪いエラーは、頻繁に起こります。
関連記事:WordPressの画面が突然真っ白になったときの対処方法
しかも、プラグインの数が多ければ多いほど、そういったエラーが発生する可能性は高くなります。
プラグインの開発者が、必ずしもWordPress本体やPHPのバージョンアップに合わせて、更新をしてくれるとは限らないからです。
プラグインの中には、何年にもわたって更新されずに、ほぼ放置状態のものもあります。
そんなプラグインがたくさんWordPress内にインストールされていたりすると、エラーが起こりやすくなるだけではなく、ハッキングなどの被害にも会う可能性も高くなります。
プラグインのセキュリティホールをつかれてWordPressがハッキングされてしまうと、自身のサイトが致命的な被害を受けるだけではなく、サイトの訪問者までフィッシング詐欺などに巻き込んでしまう可能性があります。
WordPressにたくさんのプラグインを入れていると、どうしてもそういったセキュリティに問題のあるプラグインと遭遇する可能性が高くなります。
安全にWordPressサイトを運営するためにも、インストールするプラグインは必要最小限にとどめておく必要があります。
●WordPress本体やPHPのバージョンアップに対応していなかったりする
●プラグインの数が多ければ多いほど、そういったエラーが発生する可能性は高い
●プラグインの中には、何年にもわたって更新されずに、ほぼ放置状態のものもある
●ハッキングなどの被害にも会う可能性も高い
WordPressに最低限必要なプラグインとは?
WordPressを運営するうえでとても便利なプラグンも、あまりたくさんインストールするとマイナスの影響が大きくなることは、これまでの説明で十分に理解していただけたかと思います。
一番の理想はプラグインをまったく使わずにWordPressを利用することですが、よほど機能の充実したテーマでなければ、それは難しいと思います。
それでは、WordPressを運用するにあたって、最低限必要なプラグインは何でしょうか?
これは、使っているテーマによっても変わってきますが、「THE THOR」のような、多機能なWordPressテーマであれば、プラグインの必要性をほとんど感じません。
THE THORほどではないにしても、最近のWordPressテーマは、たとえ無料テーマであっても機能がとても充実していますので、それほどプラグインの必要性を感じません。
たとば、Cocoonというテーマは無料で利用できますが、機能がとても充実しています。
「目次機能」「SEO機能」「キャッシュ機能」「画像スライダー機能」など、あらゆる便利な機能がデフォルトで使えるようになっていますので、あえてプラグインをインストール必要性を感じません。
いまご覧になっているこのサイトも、実はCocoonを使って作成されていますが、使用しているプラグインは、セキュリティ対策のための「SiteGuard WP Plugin」、バックアップのための「UpdraftPlus」、サイトマップを生成するための「XML Sitemaps」の3つのみです。
これだけのプラグインで問題なくこのサイトを運営できています。
もちろん、プラグインを使わないように何か特別にカスタマイズをしているということもありません。
WordPressでサイトを運用するにあたっては、必要以上のプラグインのインストールは、百害あって一利なしだということを、忘れないようにしましょう。
●Cocoonというテーマは無料で利用できて、機能がとても充実
●多機能なWordPressテーマであれば、プラグインの必要性をほとんど感じない
●必要以上のプラグインのインストールは、百害あって一利なし