せっかくホームページを制作しても、そもそもアクセスが来なければ集客にはつながりません。
ホームページにアクセスを集めるための手法として一般的なのが、GoogleやYahooなどの検索エンジンで上位表示することです。
そのため、多くのサイトオーナーがSEO対策を意識して、少しでも検索順位が上がることを望んでいるわけです。
それでは、検索結果で上位表示することができた場合、そのキーワードから流入する自社サイトへの訪問者はどれくらいの割合になるのでしょうか?
1位と2位ではクリック数はどれくらい違ってくるのでしょうか?
検索順位が11位以降、つまり2ページ目以降だとほとんどアクセスは来ないというのは事実なのでしょうか?
ここでは、そういったさまざまな疑問に対して、海外での調査結果や弊社が自社運営しているサイトの事例などをもとに詳しく解説をしてみたいと思います。
Google検索で1位になったときのクリック数は21%
2017年にInternet Marketing NinjasがGoogle検索結果におけるクリック率のレポートを発表しました。
参考:Internet Marketing Ninjasの調査記事
そのレポートによりますと、1位に表示されたサイトのクリック率(CTR)は21%となっています。
つまり、あるキーワードで検索をした人が100人いたら、そのうちの21人は1位のサイトをクリックするということです。
それに対して、2位のサイトのクリック率は約11%となっており、1位のサイトの約半分ほどのクリック数ということになります。
1位と2位ではアクセス数が2倍も違うわけですから、検索結果での1位の座は別格ということがいえるわけです。
かつて蓮舫が「2位じゃダメなんですか?」という名言(?)を残しましたが、少なくともネットの検索結果においては、圧倒的に1位が有利ということになります。
●1位に表示されたサイトのクリック率(CTR)は21%
●2位のサイトのクリック率は約11%
3位以下のクリック率はすべて1桁台
1位のサイトのクリック率が21%で2位のサイトが11%ということは、検索ユーザーの3人に1人は1位か2位のサイトを訪問することになります。
そのため、残りの3分の2のアクセスを3位以下のサイトで分け合う形になりますが、上位2サイトにくらべると、訪問者の数はぐっと少なくなります。
Internet Marketing Ninjasの調査による3位以下のクリック数は以下のようになっています。
4位:4.66%
5位:3.42%
6位:2.56%
7位:2.69%
8位:1.74%
9位:1.74%
10位:1.64%
ご覧のとおり、3位以下はすべて1桁台のクリック率となっています。
3位は7.54%と、2位にくらべて3割程度の落ち込みで済んでいますが、5位以下になるとクリック数は一気に落ちます。
8位以下だとのきなみ1%台となっています。
つまり、せっかく検索結果の1ページ目に表示されたとしても、8位以下だと100人のうち1人か2人程度しかクリックしてくれないことになります。
「うちのサイトは1ページ目に表示されているのにアクセスが少ない」という不満をお持ちのサイトオーナーも少なくないと思いますが、これが現実なのです。
よほど検索数の多いビックキーワードでなければ、検索結果の1ページ目に表示されたとしても多くのアクセスは望めないということになります。
●3位以下はすべて1桁台のクリック率
●8位以下だと100人のうち1人か2人程度しかクリックしてくれない
●検索結果の1ページ目に表示されたとしても多くのアクセスは望めない
2ページ目であっても思った以上にアクセスがある?
検索結果は、1ページ目に表示されないと意味がないという話を、一度は耳にされたことがあるかも知れません。
検索をする人は、1ページ目で自分の目的のサイトを見つけてしまうことが多いので、わざわざ2ページ目まで見る人はほとんどいないというのがその理由です。
しかし、Internet Marketing Ninjasの調査結果を見る限りでは、必ずしもそうとばかりは言い切れないようです。
実際に11位~20位のクリック率は以下のようになっています。
12位:1.80%
13位:1.42%
14位:1.23%
15位:1.43%
16位:1.42%
17位:1.29%
18位:1.05%
19位:1.75%
20位:1.26%
1ページ目の8位~10位のクリック率が1.7%でしたから、それよりは若干少なくなりますが、決してアクセスが来ないわけではありません。
2ページ目であっても、1.75%~1.05%のアクセスを集めることができているのです。
つまり、検索順位が20位以上であれば、少なくとも100人中1人以上はあなたのサイトを訪問してくれることになるわけです。
しかも、1ページ目に10サイトもあるにもかかわらず、2ページ目のサイトまで確認をする人というのは、そのキーワードについてかなり熱心に調べ物をしているのかも知れません。
そのキーワードに対して熱心に調べ物をしている検索ユーザーというのは、その後のコンバージョンにつながる可能性が高くなります。
1ページ目にくらべて2ページ目のCTRは低くなりますが、逆にCVR(成約率)は高くなる可能性があるのです。
俗な言い方をすれば、濃いユーザーが集まりやすいということです。
そう考えると、検索結果で2ページ目に入ることはSEO的にまったく意味のないことではないといえそうです。
ホームページでの集客という点にフォーカスした場合、たとえアクセス数は少なくても確実にコンバージョンにつながってくれるのであれば、それはそれでありがたいことです。
●2ページ目であっても、1.75%~1.05%のアクセスを集めることができている
●濃いユーザーが集まりやすい
●たとえアクセス数は少なくても確実にコンバージョンにつながってくれることも
株式会社ディーカムの自社媒体のCTRはどれくらい?
Internet Marketing Ninjasの調査結果から、検索結果の順位ごとのクリック率を紹介させていただきましたが、こういった数字は検索クエリやジャンル、運営しているサイトなどによって大きく変わってきます。
特に、同じ検索順位でも、ページタイトルのコピーライティングを工夫することで、クリック率を大幅にアップさせることも可能です。
ページタイトルというと、どうしてもSEO的なことを重視して無味乾燥なキーワードの羅列になりがちです。
しかし、クリック率という点を考慮した場合、コピーライティングのテクニックを盛り込むことは非常に重要になります。
実際に、株式会社ディーカムが自社で運営しているサイトが、どれくらいのクリック率になっているのか検索順位別に紹介してみたいと思います。
1位で86%の驚異的なクリック率をただき出しているキーワードも
以下のスクリーンショットは、弊社で運営しているサイトで検索順位が1位になっているキーワードをサーチコンソールで表示したものです。
画像をご覧になっていただくとお分かりの通り、キーワードによってはクリック率が86%という驚異的な数字になっています。
つまり、このキーワードで検索をしてくれたユーザーの100人中86人が弊社のサイトを訪問してくれたことになります。
先ほど紹介したInternet Marketing Ninjasの調査結果ですと、1位のサイトの平均CTRは21%ですから、86%というクリック率がいかにすごいかがお分かりになるかと思います。
なぜこういったありえないような数字になっているのかといいますと、他のサイトにくらべて弊社のサイトのタイトルが魅力的でクリックを誘発したからに他なりません。
ページタイトルというのは、そのページに書かれている内容を紹介したり、キーワードを含めてSEO的に有利にしたりという役割だけではなく、広告文の役割もはたしているのです。
思わずクリックしたくなるようなサイトタイトルやページタイトルにすることで、同じ検索順位であってもクリック率を大幅にあげることができるのです。
2位でも30%前後のCTRになっています
次の画像は、弊社媒体の2位のキーワードがどれくらいのクリック率になっているかを示したものです。
キーワードによって多少のばらつきはありますが、およそ30%前後のCTRになっています。
Internet Marketing Ninjasの調査ですと、1位のサイトの平均CTRが21%ですから、2位にもかかわらずそれよりもずっと高い数字です。
このことから、1位のサイトをクリックせずに、あえて2位の弊社のサイトをクリックしてくれた人がたくさんいるということが想像できます。
2人に1人が1位と2位をスルーして3位をクリック
さらに、参考までに3位のCTRがどれくらいになっているのかも紹介してみたいと思います。
Internet Marketing Ninjasの調査では、3位のサイトのCTRは7.57%と1桁になっていますが、弊社媒体では20%前後のクリック率になっています。
キーワードによっては、3位にもかかわらず50%を超えているものもあります。
つまり、そのキーワードで検索をしてきた人の2人に1人が、1位と2位のサイトをスルーして弊社のサイトを訪問してくれたことになります。
アクセスを集めるためにはタイトルがとても重要
一般に、自然検索からアクセスを集めるためには、SEO対策によって1つでも上の検索順位を獲得することが大切だと思われています。
しかし、サイトタイトルやページタイトルを工夫することによって、こうした逆転現象が普通に起こるのです。
検索順位が3位のサイトをSEO対策によって1位にするのは容易ではありませんが、タイトルを変更することによってアクセス数を逆転させることはそれほど難しいことではありません。
多くのアクセスを集めているホームページというのは、単純にSEOによる検索順位だけではなく、こうしたコピーライティングのテクニックをフルに使って検索ユーザーを呼び込んでいるのです。
株式会社ディーカムは、こうしたコピーライティングのテクニックとSEOのノウハウによって、12年ものあいだネットからの集客を行ってきた会社です。
ホームページ制作会社としては後発組ですが、集客につなげることのできるホームページを作ることのできる点が大きな強みとなります。
株式会社ディーカムでは、後発組だからこそこうした特徴を生かして差別化をはかっていかないと生き残れないと謙虚に考えています。
●サイトタイトルやページタイトルを工夫することによって、逆転現象が普通に起こる
●コピーライティングのテクニックをフルに使って検索ユーザーを呼び込む
●後発組だからこそこうした特徴を生かして差別化をはかっていく